フィアット/アバルト124スパイダーのスペックを詳細予想!ロードスターよりハイパワーだけどDCTのみかも

     2015/10/10

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マツダ・ロードスターとの兄弟車として開発が進んでいる「フィアット・124スパイダー」。分かっている情報や他の車種を参考に、スペックをマジメに予想してみました。

※ 124スパイダーのスパイショットや予想価格はこちら↓

予想スペック

フィアット・124スパイダーの他に、フィアット車の高性能車を販売する「アバルト」ブランドから「アバルト・124スパイダー」の登場も予想されています。予想スペックは以下の通りです。

車種 マツダ
ロードスター
フィアット
124スパイダー
アバルト
124スパイダー
全長 3,915 mm 3,960 mm
全幅 1,735 mm
全高 1,235 mm
ホイールベース 2,310 mm
車重 990~1,020 kg (MT)
1,050~1,060 kg (AT)
1,130 kg 1,200 kg
駆動方式 FR
トランスミッション 6MT/6AT 6DCT
エンジン形式 直列4気筒 [SKYACTIV-G] 直列4気筒 [マルチエア]
排気量 1,496 cc 1,368 cc ターボ 1,742 cc ターボ
最高出力 131ps / 7,000rpm 170ps / 5,500rpm 240ps / 5,750rpm
最大トルク 15.3kgm / 4,800rpm 25.5kgm / 2,500rpm 34.7kgm / 2,000rpm
フロントサス ダブルウィッシュボーン式
リアサス マルチリンク式
燃費 17.2 km/L

※ 124スパイダーはすべて予想値。

車体サイズ

スパイショットを見る限り、全幅・全高はロードスターと同じになるようです。

全長は、フロント・リアオーバーハングをギリギリまで削ったロードスター(全長は歴代最小)に比べると、スパイショットを見る限り若干長いように見えます。50mm程伸びて、2代目ロードスター(3,955mm)並みになるのではないでしょうか。

エンジン

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エンジンは、最初のスパイショットで予想したとおり、「マルチエア」と呼ばれる1.4Lターボエンジンが搭載されそうです。

フィアットグループでは、アルファロメオ・MiToから採用され、アルファロメオ・ジュリエッタ、最近ではフィアット・500Xにも搭載されているフィアットの基幹エンジンです。吸気バルブを油圧制御することで、吸気タイミングや吸気量を自由に設定できる上、ポンピングロスの原因となるスロットルバルブが不要になります。

マルチエアエンジンには、1.4Lターボのさらに上位に、伝統の1.75Lターボエンジンがあります。現在はアルファロメオ・ジュリエッタの上位グレード「クアドリフォリオ・ヴェルデ(QV)」と、スポーツカーであるアルファロメオ・4Cに搭載されています。

排気量 最高出力 最大トルク
アルファロメオ
MiTo
1,368ccターボ 135ps / 5,000rpm 23.5kgm / 1,750rpm
フィアット
500X
[シティルック]
140ps / 5,000rpm 23.5kgm / 1,750rpm
アルファロメオ
MiTo
[QV]
170ps / 5,500rpm 25.5kgm / 2,500rpm
フィアット
500X
[オフロードルック]
アルファロメオ
ジュリエッタ
アルファロメオ
ジュリエッタ
[QV]
1,742ccターボ 240ps / 5,750rpm 34.7kgm / 2,000rpm
アルファロメオ
4C

※ QVは、アルファロメオの上位グレード「クアドリフォリオ・ヴェルデ」の略。

フィアット・124スパイダーには、1.4Lターボエンジンのハイパフォーマンス仕様、170馬力・25.5kgmのものが搭載されることでしょう。124スパイダー向けに多少出力アップさせてくるかもしれません。

アバルトには、さらに排気量の大きい1.75Lターボエンジンが搭載されることでしょう。240馬力・34.7kgmとなりますから、かなりのじゃじゃ馬になりそうです。さすがにこれはロードスターの軽量ボディで受け止めきれるかがやや不安です。

ただ、実際の例としてアバルトは、わずか1,060kgのフィアット・500のボディに190馬力・23.4kgmの1.4Lターボエンジンを搭載した「695ビポスト」というぶっ飛んだ車両を作っていたりするので、可能性は十分あるでしょうね。

トランスミッション

ロードスターのトランスミッションはマツダ製6MTとアイシン製6ATがあります。6MTはSKYACTIV-MTをFR用に仕立てたもので、完成度はかなり高いです。一方6ATの出来はあまり良いものではありませんでした。

ロードスターとはエンジンが異なる124スパイダーにロードスターと同じトランスミッションが搭載される可能性はあまり高くないと思います。構造上の問題も当然ですが、走りの感覚はエンジンとトランスミッションの組み合わせに依存するのでトランスミッションが社外製だと開発がやりにくくなるという側面もあります。

フィアット製トランスミッションとなると、デュアルクラッチトランスミッション「TCT」があります。6速DCTとなるTCTは、アルファロメオのスポーツカー「4C」にも搭載(むしろMTが無い)された実績もあるので可能性が高いでしょう。

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フィアット・124スパイダーのスパイショットで撮られた内装でも、AT仕様のようなので、TCTのみというのは十分可能性があると思います。

車重

ロードスターのこだわりである車重も見てみましょう。

アルファロメオ・MiTo

アルファロメオ・MiTo

2ドアBセグメントハッチバックの「アルファロメオ・MiTo」は、1.4Lターボエンジン搭載で1,250kgです。オープンボディとはいえ、スポーツカーですからこれよりは軽いでしょう。

一方、プレミアムスポーツカー「アルファロメオ・4C」は1.75Lターボエンジンで1,100kg(日本仕様)です。4Cは軽量化にかなりのこだわりを見せていたので、ロードスターがいかに軽いといえども4Cに近い車重になってしまうとブランド戦略上厳しいでしょう。内装パーツをかなり削っても1,100kgでしたから、このエンジンで大幅に軽量化するのは困難なのでしょう。

ロードスターは990~1,020kgです。マツダは「グラム作戦」と呼ばれる軽量化戦術が有名です。エンジンは異なりますが、シャシー・ボディ・幌などはロードスターと同じですから軽量化の恩恵を受けられることでしょう。

1.4Lターボのフィアット・124スパイダーはターボ分の重量増加とパワーが増えることによる剛性強化の必要性から1,130kgと予想しました。1.75Lターボとなるアバルト・124スパイダーにはさらなる補強が必要になるでしょう。アルファロメオ・ジュリエッタは1.4Lターボと1.75Lターボで40kg増に抑えられていますが、124スパイダーでは70kg増となる1,200kg程度になるかと思います。

まとめ

ロードスターよりはやや重くなってしまいますが、ダウンサイジングターボによるトルクフルで力強い走りはロードスターとは違った魅力となるのではないでしょうか。

ジュリエッタのエンジンを搭載したロードスター、今から乗ってみるのが楽しみです!

124スパイダーのスパイショットや予想価格もご覧くださいね↓

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