スズキが新型コンパクト「バレーノ」発表!幅の大きいBセグ車のリアはダサいぞ
2017/03/04
フランクフルトモーターショーでスズキが新型コンパクト「バレーノ」を正式発表しました。
やっと隠されていたリアが見えたわけですが、どうしよう……カッコ悪い……。そして全長はまさかの4m未満です。そこはさすが小型車メーカー。
※修正 中身も含めると「全長の短いCセグメント」ではなく「幅広のBセグメント」だとするのが妥当なようです。
スズキ・バレーノってどんな車?
バレーノはスズキが投入する新型コンパクトハッチバックです。
バレーノはCセグメントに属するサイズになると見られているので、国内ではマツダ・アクセラとスバル・インプレッサがライバルになるでしょう。世界的にはフォルクスワーゲン・ゴルフ、BMW・1シリーズ、アウディ・A3、ボルボ・V40などが含まれる小型実用車の激戦区です。
※追記 Bセグメントとすれば、国内のライバルはヴィッツやフィット、世界的にはフォルクスワーゲン・ポロ、ミニクーパー、アウディ・A1などが属します。日本ではBセグメントが激戦区ですが、実用車の中心はCセグメントです。
ティーザー(じらし)広告として部分的に映された映像や画像が事前公開されていました。
そして今回やっと内外装すべてとパワートレインなどが発表されたわけです。
フランクフルトモーターショーでは同じくCセグメントのインフィニティ(日産)・Q30も発表されましたね。
エクステリア
フロント
フロントは事前公開されていたので、特に何も言うことはありません。見ての通りあまりカッコ良くはありません。
サイズは3,995×1,745×1,470mm。あれ?全長はBセグメントクラスですね。間違いかと思って調べ直しちゃいましたよ どうやらCセグメントという判断が間違っていたようです。国産のBセグメントコンパクトカーからすれば幅がやたら広いですね。
全長はスイフト(3,850mm)とほとんど変わりません。パワートレインやパッケージング的にはCセグメントですが、小型車の得意なスズキなので全長を抑えて小さくまとめたのでしょうね。
幅は広めなので日本では3ナンバーになりますが、昨今は幅だけ5ナンバーから外れる車も多い(アクセラなど)ですからね。そもそも日本に入ってくるかすら微妙ですし(後述)。
リア
ん? これはトヨタ・ヴィッツか? ヴィッツなのか?
プラッツに似ていたティーザー映像そのまんまじゃないか!わざわざ引っぱった意味あったのか?
どちらにしても現行車ではなく、10年以上前のデザインです。
美しさとかスタイリッシュさよりも、安っぽさとか、どこにでもある感がむんむんとしていますね。
斜め後方から見るとCセグメントなだけあって後方が立派(→ Bセグメントの割にずんぐりしているだけ)に見えますが、ラインが美しいかというとそうでもありません。Bセグメント車を引き延ばしたようにも見えてしまいます(実際にそういう成り立ちのホンダ・シャトルほどではありませんが)。
デザインはアクセラの圧勝ですね。
同じフランクフルトモーターショーでは国産Cセグメントにインフィニティの新型車「Q30」がいますからね。プレミアムブランドとはいえデザインにかなりのこだわりが見えるので対比するとかなりの差が。
ごめんバレーノ、並べた私が悪かった。
インテリア
インテリアは結構ちゃんとしていますね。エクステリアがアレなので期待していませんでしたが、なかなか悪くないと思います。
センターのV字風デザインはフロントグリルに合わせたデザインでしょうか。ややガンダムっぽいゴテゴテ感がありますが、ちゃんとデザイン性が感じられるので良いと思います。垂直ルーバーは最近よく見かけますね。
内装は1種類しか公開されていないので、実際には他のバリエーションが用意されるかもしれませんが、シートが超絶地味です。地味な上にシートホールドとか考えてなさそうなフラットシート。Cセグメントなんだからもうちょっと良いシート使いましょうよ。リアシートも線が入っているだけでただの板のように見えます。
パワートレイン
パワートレインは3種類です。
- 1.0L ガソリンターボエンジン「BOOSTERJET」
- 1.2L ガソリンエンジン「デュアルジェット」
- 1.2L ガソリンエンジン「デュアルジェット」+マイルドハイブリッド
1.0Lターボは(全長は短いものの)Cセグメントとしては非力にならないかが心配です。BセグメントのA1では1.0Lターボで十分だったので車重が軽ければ問題無いでしょう。
新型ソリオに続いてマイルドハイブリッド(=S-エネチャージ)を用意してきましたね。日本では「ハイブリッド」を名乗るために搭載した感じでしたが、ヨーロッパでは環境意識が高いので旨味が薄くても需要があるのでしょうね。
日本での販売は?
今回の発表では、日本向けプレスリリースでも欧州向けのことしか書かれていませんでした
スズキは2016年春より欧州で「Baleno」の販売を開始する。(スズキ プレスリリース)
日本メーカーですから、日本で販売する気があるならそのように発表するでしょう。バレーノを紹介するページもグローバル向けの英語版しか用意されていません。
パッケージングの面でも、全長を切り詰めていながら日本で気にされる幅は1,745mmと大きく取っていますし、4m未満のコンパクトカーとしては荷室が大きすぎます。同社のコンパクトカー「スイフト」の後継にする気はないのでしょうね。
現状、日本向けに販売する可能性はかなり薄いと思います。
フランクフルトモーターショーでは他にも多くの新型車が発表されています。ぜひご覧ください。