新型スイフトのグレード構成&価格を超絶分かりやすく解説。買いなグレードは?

     2017/03/04

先日発売されたばかりの新型スイフトのグレード構成と価格を分かりやすくまとめました。

買いなグレードはどれでしょうか? ダメハイブリッドのせいで選択できるグレードが少ない!?

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新型スイフト

スズキのコンパクトカー「スイフト」が7年ぶりにフルモデルチェンジしました。新型スイフトで4代目となります。

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グレード構成&価格

いつも通り1つの図にまとめました。

基本は3グレード構成。「XG」「XL」「RS」のエンジンは同一で、4気筒の1.2Lガソリンエンジンを搭載しています。XLとRSにはハイブリッド仕様の設定もあり、さらにRSの発展グレードとして3気筒の1.0Lガソリンターボエンジン「ブースタージェット」の設定もあります。

ハイブリッドは無価値

ハイブリッド仕様のグレードがありますが、ハッキリ言って無価値です。搭載されるのは自力発進すらできない、わずか3馬力のモーターで、燃費以外にメリットはありません。

グレード XL HYBRID ML
燃費
(JC08)
24.0 km/L
(4.2 L/100km)
27.4 km/L
(3.6 L/100km)
年間燃料費
(10,000km)
5.2 万円 4.6 万円
車両価格 146.3 万円 162.5 万円

頼みの燃費も年間たった6,000円安いだけです。ハイブリッド化によって車両価格は約10万円アップ。あなたはスイフトを17万キロ以上乗るんですか?しかもこのハイブリッドが低燃費なのは発進時だけ。街乗りで17万キロも乗りますか?

ハイブリッドモデルを購入するのは「ハイブリッド」という名前が付くこと以外には何の価値もありません。「私は環境問題をマジメに考えているから価格でなくハイブリッドを……」とか言うならせめてアクアみたいなちゃんとしたハイブリッド車にしてください。

新型スイフトで上位グレードにするなら非ハイブリッドの「RS」にすべきとなりますが、「RS」はMTしか設定がありません。LEDヘッドランプなどの上位グレード装備を付けると、ATはハイブリッドかターボだけになります。「RSt」のダウンサイジングターボエンジンは街中で燃費が伸びにくかったり3気筒だったりとやや人を選ぶところがあるので選択が難しくなりますね。

スイフトの上位グレードで無駄なハイブリッド代を払うくらいなら、素直にヴィッツハイブリッドかデミオにでもした方が良いと思います。

セーフティパッケージは9.6万円

スイフトの価格表では、セーフティパッケージ(各種安全装備)が独立したグレードのように表記されています。これはセーフティパッケージを付ける人が多いという面もあるでしょうが、多くの人に「セーフティパッケージ」を買わせたいのが主な理由でしょう。

ディーラーマン「こちらのグレードですね。では安全装備の付いた下の価格がベースとなります。」

当然のようにセーフティパッケージを付けさせたいわけですね。実態はなんてことはない普通のメーカーオプション装備です。

セーフティパッケージの価格はグレード問わず96,120円10万円のオプションだと言われると外したくなる。でも177万円→187万円だとつい装備してしまう。車体価格だと高すぎて感覚が麻痺しやすいですからね。そこを突いた商法です。あくどいなぁと思いますが、他のメーカーも結構やっています

ちなみに96,120円なのはAT/CVT車の場合。MTでは91,800円です。MTでは誤発進抑制と運転席アームレストがパッケージから外される(装備できない)ので、妥当な価格設定です。

買いなグレードは?

AT(CVT)の場合

下位グレードの「XG」はセーフティパッケージを装備できませんし、ステアリングがスイッチ無しのウレタンだったり鉄ホイールだったりと装備はかなり削られています。

一方で前述した通り、上位グレードでATを選ぼうとすると、必然的にターボかハイブリッドにさせられます。ハイブリッドにお金を払う意味はありませんし、ターボにするにしてもBセグメントの下限であるスイフトとしては高すぎます。ここまで出すならミドルBセグのフィット・ヴィッツ・デミオなどの方がいいですね。

AT(CVT)で選ぶなら「XL」が最善となります。

MTの場合

MTの場合は非ハイブリッドの「RS」が選べます。RSを選ぶかどうかはデザインを気に入るかでしょうね。

左:RS系,右:それ以外

ただし見ての通り差は微妙です。グリルのパターンと赤ライン、バンパー下部の形状くらいですね。もっとハッキリ差を付ければ良かったのに。

となると一番の違いはヘッドランプでしょうね。RSになるとヘッドランプがLEDになるので、外観もスタイリッシュに見えます。問題はそのために「XL」と「RS」の差額13万円が払えるかどうか。さすがに高すぎでしょうね。

というわけでMTでも「XL」が最善が結論です。

セーフティパッケージは?

セーフティパッケージは9.6万円のメーカーオプションです。含まれるのは以下の装備。

  • 自動ブレーキ
  • カーテンエアバッグ、サイドエアバッグ
  • リアシートベルト フォースリミッター/プリテンショナー
  • 車線逸脱警報、ふらつき警報
  • 先行車発進お知らせ、ハイビームアシスト
  • アダプティブクルーズコントロール(ACC)
  • (CVTのみ)誤発進抑制、運転席アームレスト

安全に対する考え方は人それぞれですが、私はこれで10万円なら装備した方が良さそうに思います。スズキは軽での自動ブレーキでも一歩進んでいます。

まとめ

無意味なハイブリッドを売ろうとするせいで、CVTでは非ハイブリッドの「RS」が選べない。これが最大の問題点です。「RS」をMTのみにするよりは、日本ではニッチ層にウケているダウンサイジングターボの「RSt」をMTにすべきだったんじゃないでしょうか。

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