綾小路翔と大槻ケンヂといかにも安そうな軽自動車

     2017/02/14

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BS朝日で土曜の夜に「極上空間」という番組を偶然見ました。スズキ自動車が一社提供の番組で、この春で5年目に突入したようです。ちなみに番組の正式名は『SUZUKI presents「極上空間」~小さなクルマ、大きな未来。~』だそうです。

何らかの共通点を持つ2人の著名人がトークするこの番組、車で移動して食事したり思い出の場所に行ったりする。もちろん使われるのはスズキの車。「SUZUKI presents」と名乗るだけあって不自然に車の紹介が入る。出演者が車について少しだけコメントするのだ。

5月26日の放送では、ロックバンド・筋肉少女帯のボーカルで作家でもある大槻ケンヂと、ヤンキー系ロックバンド・氣志團のボーカル綾小路翔(DJ OZMA)の出演でした。

どうしてこのクルマを選んでしまったんだ

移動に使われたのは真っ赤なスズキ・アルト。番組の公式ページにもこの赤のアルトが載っています。スズキの提供だからスズキの車を使うのは当然、せっかくなら新型車を宣伝したい。まぁ分かる。でもこのデザインの車に有名なロックバンドのボーカルが二人乗ったら、アルトの残念なところが余計に際立ってしまうじゃないか。

狭い空間に肩がぶつかりそうな距離でコワイカオのお兄さんが二人。



不自然きわまりない。

せっかく良いクルマだとしても、なんだかちっぽけで安っぽく見えてしまいます。実際安いから仕方ないけど。新型アルトは85万円~で軽自動車の中でも安価な部類に入ります。

内装も良くない。

この状態で不自然に車の感想なんか言うもんだから、視聴者は車の内装を見てしまう。内装はグレー単色のいかにもファブリック(布製)なシート。フロントシートですらヘッドレストの調整もできない。

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「もっとどうにかならなかったのかよ」と思いましたが、なんと新型アルト、このシートしか設定が無い。グレードを変えたってシートデザインも色も変わらないんです。(リアシートのヘッドレストのありなしだけ)

安さがウリの車なのは分かりますが、これでは「安さ」ではなく「安っぽさ」が際立ってしまいますよ。

どんな車にすればいいか

スズキにももっと見栄えする新型車あるじゃないですか。

スズキ・アルトターボRS

同じアルトでも、3月に発売されたばかりのアルトターボRSなら結構見栄えしますよね。これでアルトという車に興味を持ってもらえればいいわけです。内装も色が違うだけで随分印象が変わります。

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スズキ・ハスラー

アルトターボRSが無理でも、今大人気のハスラーは発売されてまだ1年半程度です。同じ軽ですが、内外装のレベルは一段違いますね。

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スズキ・SX4 S-CROSS

「小さなクルマ」を標榜しているスズキだって、軽自動車しか作っていないわけではありません。普通車に広げれば、2月に日本での発売が始まったばかりのSX4 S-CROSSがあります。

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この番組自体軽自動車しか使っていないわけではなく、毎回違う車種にしているようですが、ゲストのタイプに合わせてちゃんと選んだ方が宣伝効果は高いと思います。男二人の狭っ苦しそうな絵面はむしろスズキの評価を落としかねないと思うんですがねぇ……。

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