アルピーヌの新型スポーツカー「AS1」のスパイショット!復活時期と価格予想
フランスの自動車メーカー「アルピーヌ」が20年ぶりに発売する新型スポーツカー「AS1」のテスト車両が撮影されました。
まずその前にアルピーヌってどんな会社なんでしょうか?
目次
自動車メーカー「アルピーヌ」
アルピーヌは1956年にフランスのレーシングドライバー ジャン・レデレが設立した自動車メーカーです。設立当初からルノー車をチューンしたレーシングカーを手がけました。
特にルノー・8(R8)をベースにした「アルピーヌ・A110」によるラリーでの活躍がアルピーヌ栄光の時代でした。
ルノー傘下の時代
1973年にルノーの傘下に入り、アルピーヌ車の他、ルノーのスポーツモデルの生産も担いました。
そしてアルピーヌブランドの車は1995年を最後に生産されなくなってしまいました。
転機が訪れたのは2001年、日産とルノーのCEOを兼任するカルロス・ゴーンが車種拡大を推し進める中でかつてのアルピーヌブランドを復活させる可能性が出てきました。2007年には復活が明言され、2010年にはアルピーヌブランドのコンセプトカーが出品されました。
2012年にはA110の50周年を記念するコンセプトカー「アルピーヌ・A110-50」が登場。日産GT-Rのエンジンを積んだハイパフォーマンス・スポーツカーでした。このコンセプトカーでにわかに復活の伊吹が見えてきましたね。
アルピーヌ・ケータハム
2012年にスーパーセブンの販売で有名なイギリスのケーターハムとの提携が発表されました。4年以内(2016年まで)に新型車を発表するとのこと。そしてその発表に向けたテスト車両が撮影されたわけですね。ケーターハム・セブンの試乗記はこちら↓
アルピーヌ・AS1
ルノーによると、新生アルピーヌ最初の新型車は「AS1」=「Alpine Sport 1」と呼ばれていて、さらに他の車種も追加する予定とのこと。AS1は軽量な2人乗りスポーツカーで、2016年には発表する予定だそうです。さらにはハイブリッドバージョンを追加する可能性もあるのだとか。
2シーターのハイパフォーマンス・スポーツカーで、ライバルはアウディやポルシェとのことですから、決して安い車にはならないでしょうね。2,000万円クラスになるのではないでしょうか。
撮影されたテスト車両
フロント
明らかに外装のベースはロータスのライトウェイトスポーツカー「エリーゼ」の2代目ですね。フロントバンパーやフェンダー周りには大幅に手がいれられています。
エリーゼをベースにしているということは、リアミッドシップにするということでしょうか。名車A110は軽量な車体かつRRによる絶大トラクションによってラリー界を席巻したので、MR(またはRR)の軽量スポーツカーでそのイメージを引き継ぐのでしょうね。軽量ミッドシップスポーツカーといえばやっぱりエリーゼですよね。
別ショット。フェンダー盛り盛りですね。エリーゼより一回り大きい車体になるのでしょう。
サイド
サイドから見ると違いがよく分かります。フロントボンネットは低くなり、ホイールベースもやや延長。そしてリアオーバーハングは随分と長くなっています。特に下の方が。エリーゼよりも後方にエンジンを搭載するのかもしれませんね。
リア
トランクフードの上はなだらかなクーペスタイルに閉じられていますね。ハードトップといい、エリーゼではなくクーペ化したエキシージがベースのようですね。ただエンジンフードの形状はエキシージとも若干異なるようです。
排気管はまさかのセンター1本出しです。まぁこれは変更される可能性十分でしょうね。
インテリア
インテリアはまだまだこれからでしょうね。かなり簡易的です。
まとめ&デザイン
今時点でエリーゼ(エキシージ)ベースのテスト車両を使っているので、今年中の発表は無さそうです。宣言通り2016年内の発表でしょう。
外観は2012年のA110-50から想像するしか無さそうですが、今年に入ってからもプレイステーションのカーシミュレーションゲーム「グランツーリスモ」にアルピーヌ名義で「アルピーヌ・ビジョン・グランツーリスモ」という仮想レーシングカーを発表していたりもします。
さすがに現実的ではないデザインですが、アルピーヌ(というかルノー&ケーターハム)的にはやる気満々といった感じですね! 発表が楽しみです。