ロータスエリーゼ試乗記!SCで220馬力を手に入れたエリーゼSの実力

     2015/08/23

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ブリティッシュ・スポーツカーの名門、ロータスのスポーツカー「エリーゼ」を試乗してきました。

島国イギリスで長い歴史を持つライトウェイトスポーツカーの中でも、顕著にライトウェイトスポーツを体現してきたエリーゼ。現行ではスーパーチャージャー仕様も用意されてややパフォーマンススポーツカーになってきた感もありますが、ちゃんとライトウェイトスポーツしているのでしょうか?

まずはスーパーチャージャー仕様の「エリーゼS」をレビューします。

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エリーゼSのスペック

エリーゼ エリーゼS
全長 3,800 mm
全幅 1,720 mm
全高 1,130 mm
車重 900 kg 950 kg
駆動方式 MR
トランスミッション 6MT
エンジン 1.6L 自然吸気 1.8L スーパーチャージャー
最高出力 136 PS / 6,800 rpm 220 PS / 6,800 rpm
最大トルク 16.3 kgm / 4,400 rpm 25.4 kgm / 4,600 rpm
パワーウェイトレシオ 6.6 kg/PS 4.3 kg/PS
価格 589 万円~ 697 万円~

ベースグレードに対して約100万円高くなるエリーゼSは、排気量アップとスーパーチャージャーの搭載によって1.5倍以上のパワーとトルクを手に入れました。一方車重は50kg増となり、初代マツダ・ロードスター(当時はユーノス)の1.6L NA最軽量モデルの940kgよりも重くなってしまいます。当然、当時は衝突安全規制が今よりも格段に緩いですし(当時はまだ法規制されていなかったかも)、最軽量モデルはエアコンすら搭載されていないので、最低限の各種快適装備のあるエリーゼと直接比較はできませんが、「ライトウェイトスポーツ」という点ではもはやギリギリのラインに立ってしまっているなぁと感じます。

一方パワーは220馬力/25.4kgmと車重に対しては十分すぎる力を得ています。パワーウェイトレシオは4.3kg/PSに達し、3.4L NAのポルシェ・ボクスターS(4.4kg/PS)と同レベルです。

ロータスのディーラーマンによると、新車販売は圧倒的にエリーゼSの方が売れているそうです。フェイズ3に限って言えば、乗ってみるとたしかに納得でした。

加速感

軽快というより爽快な走りです。

踏み込むとグワッとトルクが立ち上がって力強く加速します。たしかに速いですが、「めちゃめちゃ軽い車体を小さなエンジンでぶっ飛ばす感じ」ではなく「そこそこ軽い車体をハイパワーなエンジンでしっかり加速する」感じです。アクセル全開での加速感は凄まじく、軽量コンパクトな車体かつオープン(タルガトップ)なので体感速度は急激に上昇します。

パワーウェイトレシオの近さもあるのか、全開加速の加速感はボクスターSが一番近いかと思います。でも大きく重い車体に守られて大型エンジンで加速するボクスターSに対して、小さな車体のエリーゼの方が爽快感は高いです。

重量配分は38:62でリアヘビーです。フロント175/55R16に対してリア225/45R17という前後異形ホイールも相まってトラクションはガッツリかかります。この軽量な車体に200馬力超をかけてもぶれずに加速するボディバランスはさすがです。

着座位置は超絶低い(今まで乗ったすべてのクルマでも最低レベル)のでまんま「地面を這いつくばって走る」になります。

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コーナリング

ターンインの回頭性は抜群です。ホイールベースこそ全長に対して長めなものの(2,300mm/3,800mm)、鼻先軽くクイッと曲がってくれます。コーナリング中にアクセルを軽く煽るとややオーバーステア気味になりつつも素早くコーナー出口に導いてくれます。

お尻が出つつも後ろからぐいぐい押してくる感覚はリアミッドならではのもの。完成度の高いFR(特に50:50のBMWやマツダ)だと、ニュートラルステアなので踏んでも破綻せずにすんなり出口に向かいますが、リアヘビーで破綻するギリギリのラインを狙ってFR以上の極度の回頭性を堪能するのがMRの楽しみ方。世のそこそこのスポーツカーよりよっぽど限界は高いので簡単には破綻しませんが、スーパーチャージャー付きのエリーゼSではパワーもあるのであまり踏みすぎるとワインディングでもスピンしかねません。自分のドライビングスキルを考慮して走る必要があります。

トランスミッション

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エリーゼで最も残念だったのはトランスミッションの完成度です。搭載しているトヨタ製エンジンに合わせて、トヨタ製MTをそのまま載せたと言われるトランスミッションの質は残念ながら高くありません。シフトストロークは長すぎますし、シフト位置もかなり分かりにくいです。実際発進する際に1速と3速を間違えてエンストしてしまいました(恥)。

走行中もコクコクと素早いシフトチェンジとはほど遠く、こまめなシフトチェンジが要求されるシーンでは苦労することでしょう。

まとめ

ミッドシップスポーツの走りはやはり特別で、軽量かつ高剛性な車体の特性を良く活かしたスポーツカーと言えます。

後ほどレビューする素の「エリーゼ」ほど分かりやすくライトウェイトスポーツではありませんが、上級スポーツカーらしい力強い走りを期待するならエリーゼSにした方が良いのでしょうね。100万円の差は大きいですが、その価値は十分あると思います。

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