トヨタが小型スポーツ「S-FR」を発表!4人乗りクーペのスペックを徹底解説

   

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トヨタが東京モーターショー2015にコンパクトスポーツのコンセプトカー「S-FR」を初公開すると発表しました。

「S-FR」と言えば、トヨタが商標を取ったことから、スープラ後継ではないかと囁かれた名前。スープラじゃなくて小さい方のスポーツカーだったんですね!

86の弟分のエントリースポーツカーになるとみられる「S-FR」。どんなコンセプトカーなのか見てみましょう!

※ S-FRのデザインについては別記事で解説しています↓

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コンセプト

トヨタが主張する謎の系譜

クルマを運転する楽しさを教えてくれるTOYOTAライトウェイトスポーツの系譜を継承。自分の意のままにクルマが反応し、日常使いの中でもクルマとの対話ができる、そんな楽しさをエントリーモデルに追い求めたコンセプトモデル

のっけからちょっとよく分かりません。「TOYOTAライトウェイトスポーツの系譜」ってなんでしょうか?

トヨタでライトウェイトスポーツに分類されそうなのは以下のあたりでしょうか。MR2、7代目以外のセリカ、ソアラ/レクサスSC、スープラ、レクサスRCあたりはライトウェイトではなさそうなので外しました。

  • 1983~1987年 「カローラレビン/スプリンタートレノ(AE86)」(FRスポーツクーペ)
  • 1999~2006年 「セリカ」(7代目のみ。FFスポーツクーペ)
  • 1999~2007年 「MR-S」(ミッドシップオープンスポーツ)
  • 2012年~ 「86」(FRスポーツクーペ)

年も飛び飛び、コンセプトも一貫性がないですね。7代目セリカはラリーカーの「GT-FOUR」が廃止された上に、当時のレビン/トレノと統合された都合でライトウェイトにコンセプト変更。MR-Sは、世界的にバカ売れしたマツダ・ロードスター(当時はユーノス・ロードスター)の後追いで、名前とミッドシップなのはMR2からの引き継ぎ。AE86と今の86は名前が示すとおり同じFRスポーツクーペですが、時代も違えば想定購買層も変わりました。

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トヨタ・スポーツ800

FRスポーツクーペの86を一回り小さくした、同じFRスポーツクーペのようですが、このようなコンセプトの車はトヨタの過去に戻ってもほとんどありません。30年前のAE86ですら全長はS-FRより長いです。該当しそうなのは1965-1969年のトヨタ・スポーツ800くらいでしょうか。今さら50年前の車を指して「系譜」と言われてもねぇ。

コンパクトFRスポーツ

  • Compact & Simple
    • コンパクトなボディは画期的な軽量化を実現し、軽快感あふれる走りを創出。スポーツカーとしてだけではなく、クルマとの距離を近づけるエントリーモデルならではのシンプルな構成

コンパクトなボディということで、ボディサイズは86より一回り小さくなりました。実用車の全長・全幅で言えば、86はCセグメント、S-FRはBセグメントです。世界中どんな車も代を追う毎にどんどんボディサイズが大きくなるのが常です。無駄に大きくせずコンパクトなボディに面白さを凝縮するのはいい試みだと思います。

  • Fun to Drive
    • ライトウェイトスポーツならではの特性をいかし、意のままに操れる軽快感とクルマと対話できる楽しさを実現。思い通りにクルマが反応し、クルマから返ってくる挙動を感じてコントロールできるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)独自の心地よさを追求

スポーツカーの面白さを求めるならやっぱり後輪駆動です。ホンダがシビックタイプRやルノー・メガーヌR.S.、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIのようなスポーツハッチバックが増えていますが、純粋に走りを楽しむならFRかミッドシップにするのが常套手段。ヴィッツあたりをベースに安易に形だけクーペにしただけじゃなくて良かったなぁと思います。

  • エンジンをフロントミッドシップに搭載した本格FRレイアウトを採用。最適な重量配分と独立懸架のサスペンションで優れたコーナリング性能を実現
  • 軽快なドライビングを実現するため、6速マニュアルトランスミッションを搭載。走る楽しさと操る楽しさを追求
  • 肩肘を張らずに運転やカスタマイズを楽しめる「愛車」としてユーザー同士が語りあうきっかけを提供

フロントミッドシップ(エンジンを前輪軸より後方に搭載して回頭性を上げる)ですか。フロントミッドシップと言えばマツダが特異としていますが、水平対向エンジンの86もフロントミッドシップだったりします。

独立懸架なのはスポーツカーなら当然でしょう。ダブルウィッシュボーン+マルチリンク希望です。

「肩肘を張らずに運転やカスタマイズ」「ユーザー同士が語りあうきっかけ」というのは、ユーザー間のコミュニティが発展している歴代ロードスターを意識しているように感じます。ロードスター同士が集まって語り合うミーティングが例年色んな場所で開催されていて、最大のもの(軽井沢ミーティング)では参加ロードスター数が毎年1,000台以上にも達します。

スペック

発表されているスペックは一部のみです。

車名 トヨタ・S-FR
全長 3,990 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,320 mm
ホイールベース 2,480 mm
乗車定員 4 名

全長・全幅は国産コンパクトカー(フィット,ヴィッツ,デミオなど)と同じですね。国際的には実用車ならBセグメントと呼ばれるサイズに該当します。

国産スポーツカーだと、先々代のマツダ・ロードスター(2代目NB型)が3,955×1,680×1,235mmなのでかなり近いサイズですね。ロードスターはオープンカーとはいえ、ボンネットの長いスポーツカー形状で4人乗りにするのはなかなか苦労したことと思います。

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他のスポーツカーとのスペック比較

現在市販されている国産スポーツカーと比較してみましょう。スポーツカーなんてほんの数台しかないので、比較表を作るのも簡単ですね!悲しいことに。

兄貴分のトヨタ・86、サイズの近いマツダ・ロードスター(試乗レビュー)、軽自動車ながらちゃんとスポーツカーに仕立てたホンダ・S660(試乗レビュー)を選びました。現行コペンはスポーツカーになってないので除外です。

車名 トヨタ・S-FR
TOYOTA_S-FR_011_s-s
トヨタ・86
スバル・BRZ
86-1-s
マツダ・ロードスター
ND-2-s
ホンダ・S660
S660-2-s
全長 3,990 mm 4,240 mm 3,915 mm 3,395 mm
全幅 1,695 mm 1,775 mm 1,735 mm 1,475 mm
全高 1,320 mm 1,320 mm 1,235 mm 1,180 mm
ホイールベース 2,480 mm 2,570 mm 2,310 mm 2,285 mm
車重 (未発表) 1,210-1,250kg 990-1,060kg 850kg
乗車定員 4 名 4 名 2 名 2 名
排気量 (未発表) 2.0L 自然吸気 1.5L 自然吸気 660cc ターボ
出力・トルク (未発表) 200ps / 20.9kgm 131ps / 15.3kgm 64ps / 10.6kgm
価格 249 万円~ 250 万円~ 198 万円~

 

S-FRの予想スペック

パワートレインや車重は発表されていませんが、現状のラインナップからある程度推測はできます。S-FRがこの内容で市販化されたとして、そのスペックを予想してみました。

エンジン・トランスミッション

エンジンで可能性が一番高そうなのは、ヴィッツのRSに搭載している1.5L自然吸気エンジンです。86が2.0Lなので、差別化のためにはせいぜい1.6L以下でしょうし、1.5Lならロードスター対抗としてはピッタリです。スポーツカーですしサイズも小さいのでハイブリッド搭載には消極的でしょう。

ヴィッツRSのエンジンは109馬力/14.1kgm(MT車)。S-FR用に多少チューンして、やや高回転型にした130ps/15.0kgmあたりが狙い目でしょう。ドンピシャでロードスターと張り合えます。ヴィッツは5MT/CVTですが、S-FRには6MT/6ATが欲しいところですね。

車重

クローズドボディなのでロードスターほど補強に重量が嵩みませんが、シートは4つあるのでその分は重いです。ヴィッツRSは1,020kg。スポーツカーとして十分な補強も含めて1,050kg以内に収まれば御の字でしょうね。ロードスターみたいに1tを切ってきたらかなり面白いと思います。

価格

86の最低グレードで現在249万円~。BRZは241万円~。最低グレードは装備削りすぎな感じがありますが、S-FRも同じ戦略を取るとすれば200万円以下になる可能性が出てきます。

200万円を切ってくると、若者の最初の愛車や家族持ちのセカンドカーとして十分俎上に上がってくるラインになるので、そうなればかなり面白いですね。S660が売れているのも、車体の安さと維持費の安さ(軽自動車)がかなり効いています。

一方で、1.5L+5MTのヴィッツRSは188万円~。装備が充実しているとはいえ、量産効果の出やすい実用車でこれは高いですねぇ。

86との兼ね合いを踏まえたS-FRのスタート価格は220万円~、装備をはぎ取ったベースグレードが199万円~になるでしょう!

まとめ

このまま登場すれば、スポーカーのカテゴライズでは「勇気あるスポーツカー」になれるかもしれませんね。

S-FRのデザインについては別記事で解説しています↓

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