新型ロードスター本気レビュー:エクステリア,インテリア,色

     2017/03/12

ND-1

2015年5月に発売を開始した新型ロードスター(ND型)に試乗してきました。グレードとAT/MTの都合上、3タイプのロードスターに試乗しました。元ロードスター乗りとしては思うところが山ほどあるので、連載にしています。

新型ロードスターを構成する要素は、以下の3パターンの変化を遂げていると思います。

  • 正常進化
  • 原点回帰
  • 初代との決別

この3点に注意して見ていくと、新型ロードスターが目指したモノが見えてくると思います。

初回となる今回は、エクステリア・インテリアのデザインと、ボディカラーを見ていきましょう!

エクステリアはカッコイイの一言!ほぼ完璧!

新型ロードスターのエクステリアデザイン、特に顔は「かわいい」ではなく「カッコイイ」です。

フロントデザインは2代目後期の究極進化

まず歴代ロードスターのフロントデザインをおさらいしてみましょう。

初代 NA型 1989年~ かわいい系,オーバルグリル NA-red
2代目 NB型 前期 1998年~ かわいい系,オーバルグリル NB1-orange
後期 2000年~ カッコイイ系,ファイブポイントグリル NB2-silver
3代目 NC型 前期 2005年~ かわいい系,オーバルグリル y0508_m04p_p_ 002
後期 2008年~ カッコイイ系,ファイブポイントグリル NC2-silver
4代目 ND型 2015年~ カッコイイ系,ファイブポイントグリル ND-2

カッコイイ系であるNB後期,NC後期,NDはいずれも中央下部に頂点のある五角形のグリルになっています。この五角形のグリルはマツダ車の共通デザインとしてここ10年以上使われている「ファイブポイントグリル」というものです。現在のマツダのデザインは、この「ファイブポイントグリル」を中心に、以前展開していた「流」(NAGARE)デザイン、現行6車種に展開している「魂動」(Soul of Motion)デザインへと続いています。ロードスターは「流」デザインは採用しませんでしたが、今回は他のスカイアクティブ全採用車の例に漏れず、「魂動」の一員に加わりましたね。

nagare「流」を採用したアクセラ,プレマシー,アテンザ

kodo「魂動」を採用したアクセラ,CX-5,アテンザ

ロードスターの場合はNB後期ですでにファイブポイントグリルを採用していたので、NC前期でオーバルグリルに戻ったのはマツダ車としては特殊な例になりました。NCで車体も排気量も大きくなりロードスターのイメージから外れることを恐れた開発陣が、ロードスターらしさを示す一つとして初代のデザインを取 り入れたのではないかなぁと思います。 歴代ロードスターはオーバルグリルの「かわいい系」と、ファイブポイントグリルの「カッコイイ系」をほぼ交互に出していて、これで3対3の半々ですね。NB, NCがNAの印象を色濃く残した かわいい系 でデビューして、マイナーチェンジでカッコイイ系の顔に変えたのに対し、NDでは最初からカッコイイ系で登場しました。 デザインの方向性としては、先代NCの大柄で直線と円を基調としたデザインよりも、先々代NBの流麗で滑らかな曲面を基調としたデザインになっています。なので、NDのエクステリアデザインは「NB後期デザインの究極進化」だと言えるでしょう。 私自身が乗っていたのはNB後期で曲面を多用したデザインが好きなので、NDのデザインはかなり大好物です。かわいいデザインを期待していた人はガッカリしたかもしれませんが、最近の魂動デザインの流れにも沿った素晴らしいデザインだと思います。

気になるフロントナンバープレートの位置

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日本のナンバープレートは縦にも大きい長方形です。より横長な欧州ナンバープレートなら似合うのでしょうが、日本のナンバープレートだとどうしても「歯」のように見えてしまいます。これはロードスターが悪いわけじゃありませんが、少し気になったので。

ちなみに私が乗っていた2代目ロードスターはフォグランプのすぐ横に移設していました。新型もすぐにそういうアフターパーツが出ると思いますが、歯に見えたとしても中央以上に似合う場所はなさそうかなぁと思います。

リアデザインは歴代と別物のスタイリッシュさ

ND-rear リアデザインも非常によくできています。歴代デザインと比べると、大きく異なるのが分かると思います。

 1-3rear 初代,2代目,3代目

テールランプユニット

初代~3代目はいずれも長円形状のテールランプユニットを使っていました。このテールランプユニットは、単一の形状でテール,ブレーキ,ウインカー,バックランプの機能を兼ねている上、デザイン性にも優れています。特に初代のテールランプの評価は非常に高く、ニューヨーク近代美術館に永久収蔵(外部サイト)されています。初代のデザイナーも特に気に入っているのはテールランプだそうです。 一方、新型ロードスターはブレーキは丸目2灯、テール(夜間走行時の尾灯)にはその両側に<>形状。ウインカーは<>の内部にあるので一体ですが、バックランプはナンバープレート両側に別体で設置されています。これは明らかに初代から引き継いだデザインとの決別となっています。

バンパー形状、ナンバープレート位置

初代〜3代目はディテールは違えどほぼ同じバンパー形状です。ナンバープレート位置も、いずれも同じ左右テールランプの間にあります。 新型ロードスターは中央下部にナンバープレートが設置されていて、テールランプ間は平らになっています。3代目までのモデルでも社外パーツとしてナンバー位置を変更できるバンパーが売られていました。後ろから見たときに車高が低く見えるという効果がありますね。(下の写真はK.G.WorksのNB用リアバンパーKG-NB-rear

マフラーエンド

マフラー出口の形状は、初代・2代目が片側1本出し、3代目が両側1本ずつ、そして4代目は片側2本出しと変遷してきました。 マフラーの出口が2本や4本になっているのは、元々は大排気量車での排気効率を良くするためや、排気系統を3気筒ずつなどで完全に2系統持っている場合に複数の排気出口にしたことが始まりです。しかし現在2本出し・4本出しを採用している車はほとんどが単にデザイン上の理由です。両側出しにすると迫力が出る一方、マフラーと排気管が長く冗長になるため重くなります。軽さが命のロードスターにとってこれは致命的ですね。それに小排気量をむしろウリにしたいロードスターが複数本出しにする必要はありませんね。 新型ロードスターは細めの出口が2本並んでいます。デザイン的には美しいんですが、ロードスターらしさを追究するなら1本出しで良かったんじゃないかなぁと思います。そしてロードスター乗りの場合、重くなっても複数本出しにしたい人はマフラー交換すると思うので、純正マフラーとしては軽さと音質だけに絞ればいいのにと思ってしまいます。

インテリア:最近のスポーツカーらしさ+高級感。もっと軽いデザインでも……

ND-interior-1

インテリアのクオリティは非常に高いです。初代・2代目から大幅に質感が上がった3代目の良いところを踏襲し、他の「魂動」マツダ車とほぼ同列のデザイン系統になっています。特にレザーパッケージでは安っぽさとは無縁で、現代のスポーツカーだなぁと思わせてくれます。

ND-fab-seat

レザーシートはもちろん高級感にあふれますが、ファブリックであってもなかなかな質感で悪くありませんでした。

グレード間の装備の違いなどはこちらをご覧ください → 新型ロードスター本気レビュー:各グレードの差を比較。迷ったらどちら?

インパネ

2代目に乗ってた身からすれば、超絶上質です。試乗にも2代目ロードスターで行ったのでよく比較できたのですが、一番差を感じたのは走りでもエクステリアでもなくインテリアです。 基本的に文句はありませんが、あえて何か言わせてもらうとすれば、下位グレード(というより軽いグレード)の「S」はもっと軽さを感じるデザインでも良かったのかなぁとは少しだけ思いました。黒基調なのでどうしても重い見た目になるので、明るい色が差し入ったらライトウエイトっぽいかなぁと。それにコストがかかったら元も子もありませんが。 レザーパッケージになると、シートを含めさらに質感が上がります。インパネの所々にレザーが奢られ、BMW Z4やアウディに通じる上質さを手に入れます。 ただ、せっかくならデミオに採用した白レザーを使って欲しかったなぁと強く思います。ま、そんな希望をマツダは百も承知で、いずれ追加グレードか限定車で登場することでしょう。

ドア内張り

ボディカラーにもこだわるロードスター乗りにとって嬉しいのは、ドアにボディ同色のパネルがあしらわれていることです。車内から見えるフェンダーやボンネットの色合いと相まって、車内からもボディカラーを楽しむことができますね。

初代から3代目までドアウインドウの開閉スイッチはセンターコンソールにありましたが、4代目にしてついにドア内張りに移動しましたね。マツダコネクトの操作ボタンで場所が無くなったからなんでしょうが、前の場所は「2シーターだなぁ」と実感させる位置だったので少し残念です。

シートの座り心地、ドライビングポジション、収納などは次回以降にレビューします。

ボディカラーは白がいっぱい

セラミックメタリックND-color-ceramic-metallic
ソウルレッドプレミアムメタリックND-color-soul-red-premium-metallic
ジェットブラックマイカND-color-jet-black
メテオグレーマイカND-color-meteor-gray
ブルーリフレックスマイカ ND-color-blue-reflex
クリスタルホワイトパールマイカND-color-crystal-white-pearl
アークティックホワイトND-color-arctic-white

なんと7色中5色が白黒系という暴挙(?)です。まだ全色見れていませんが、特徴的な白系3色は見ることができました。

セラミックメタリックはこの写真で見る以上に濃い灰色です。喩えが悪いですがセメントのような色です。ただ、光の加減によって明るかったり青みがかったりと変化する色なので、所有していると発見がある面白い色だと思います。

クリスタルホワイトパールマイカはいわゆる「パール白」です。写真ではアークティックホワイトの方が純白に見えますが、私が見た感じではクリスタルホワイトパールの方が真っ白でした。パールなので表面はつるっとした輝きがあり、高級感のある色です。

アークティックホワイトは、クリスタルホワイトパールよりほんの少し濃いソリッドの白です。正直やや中途半端な色になってしまっているので、白が良いなら差額30,000円(税抜)を払ってでもパールの方がいいのではと思いました。

クリスタルホワイトパールは普通に想像する「パール白」そのものですが、セラミックメタリックとアークティックホワイトは変わった色なので、買うなら実際に見てからがいいだろうな、と思いました。

 今後の追加色

ロードスターが赤・青と白黒系だけなはずはなく、今後追加色や限定色が登場するのは確実です。過去のロードスターでも限定車に特別色が設定されることはよくありましたし、ロードスターのような趣味車は他の車種も含め、話題性の維持のために色の追加をすることはよくあることです。

今後追加される色についてディーラーに聞いたところ、「イエロー系とグリーン系が検討されている」とのことでした。初代ではモスグリーンというクラシカルな深緑が人気でしたし、3代目ではサンフラワーイエローというオレンジがかった黄色がプロモーションカラーで使われたこともありました。

これからどんな色が追加されていくのか楽しみですね!

 

長々と読んでくださってありがとうございました。

次回はいよいよ新型ロードスターの走りをレビューします。お楽しみに。

次回:新型ロードスター本気レビュー:剛性と足回りに感動した走り

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