トヨタC-HRのスペック&価格設定をチェック!ハイブリッドとターボどっちが買いか?つーか高い!

     2017/01/15

トヨタ・C-HRが発売されました。スペックと価格設定をチェックしましょう。

ハイブリッドとターボのどっちがいいんでしょうか?

トヨタ・C-HRってどんな車?

トヨタ・C-HRは、端的に言えばプリウスSUVです。現行プリウス(4代目)とプラットフォームを共有していますし、ハイブリッド車はパワートレインも共通です。

ライバルは日産・ジューク、ホンダ・ヴェゼル、やマツダ・CX-3などすでに他社から小型SUVが出ていますから、ウチでも出しておこうというところでしょう。トヨタはいつもこの作戦です。

C-HRのデザインについては以下の記事をご覧ください↓

スペック

車種 トヨタ・C-HR
グレード S / G S-T / G-T
ボディ形状 SUV,5ドア,5名
全長 4,360 mm
全幅 1,795 mm
全高 1,550 mm 1,565 mm
ホイールベース 2,640 mm
車重 1,440 kg 1,470 kg
駆動方式 FF 4WD
トランスミッション CVT
エンジン形式 直列4気筒
排気量 1.8L ガソリン+モーター 1.2L ガソリンターボ
エンジン
最高出力
98ps / 5,200rpm 116ps / 5,200-5,600rpm
エンジン
最大トルク
14.5kgm / 3,600rpm 18.9kgm / 1,500-4,000rpm
モーター 72ps / 16.6kgm
フロントサス ストラット
リアサス ダブルウィッシュボーン
燃費
(JC08)
30.2 km/L
(3.3 L/100km)
15.4 km/L
(6.5 L/100km)
年間燃料費
(10,000km)
9.8 万円 5.0 万円
価格 265 万円~ 252 万円~

※ 実燃費はJC08の80%、ガソリン120.8円で計算。

パワートレインは2種類

C-HRのパワートレインは2種類あります。

1つは現行プリウス(4代目)と全く同じハイブリッドシステムです。1.8L自然吸気ガソリンエンジンとモーターを組み合わせて走ります。

エンジン単体の出力は98馬力とこのクラスとしては見劣りしてしまいますが、トヨタ式ハイブリッドではモーター出力を同時に使うことができるので、実質出力は2.4L自然吸気エンジン並みだと言われています。実際に乗ると2.4Lは少し言い過ぎかと思いますが、2L以上の性能は体感できました。ハイブリッド仕様車はFFと組み合わされます。

もう1つは現行オーリスのターボ車とほぼ同じ1.2Lターボエンジンです。最近の欧州車の大半を占めるダウンサイジングターボです。

ダウンサイジングターボでは低回転域からターボがかかってトルク感が得やすく、かつ長距離移動での燃費が比較的良いです。ターボは4WDと組み合わされます。

ターボのカタログ燃費は半分

ハイブリッド仕様の燃費は30.4km/L。C-HRはプリウスより重く空力的にも理想的ではないので、プリウス(37.2km/L)よりは低いですね。

一方ターボ仕様の燃費は15.4km/L。ハイブリッドのほぼ半分(燃料消費が倍)ですね。

ただ、実際の燃費が倍になるとは限りません。高速道路など長距離を定速走行する際はハイブリッドシステムが無駄な荷物になってしまうので、排気量の小さいダウンサイジングターボの方が有利です。一方街中のストップアンドゴーではハイブリッドの強みが発揮されて倍以上の差が付く可能性もあります。

ハイブリッドとターボのどちらがいいか

上のダウンサイジングターボの解説記事で書いているように、ダウンサイジングターボとハイブリッドは得意分野が違います。単純にどちらが良いと一概には言えないので、自分の走行シーンと好みによって選ぶべきだと思います。

ただ残念ながら駆動方式とハイブリッド/ターボが連携してしまっています。

S / G S-T / G-T
パワートレイン ハイブリッド
街中低燃費
発進静か
ダウンサイジングターボ
高速低燃費
フィーリング良
駆動方式 FF
軽い
燃費良
4WD
スタックしづらい

4WDは雪道や砂地でスタック(はまって動けなくなること)が起こりにくく抜け出しやすいというメリットがありますが、後輪も駆動するために車体が重くなりますし、前後輪を両方駆動すると基本的に燃費は悪化します。

それに、本気で四駆を作っているスバルとアウディを除くほとんどの4WDはスタック時以外ほとんど効力を発揮しません。4WDだから雪道でもスリップしないなんて思ってたら(文字通り)痛い目を見ます。

駆動方式を含めてザックリ言ってしまえば、ダウンサイジングターボや4WDの価値をちゃんと分かる人はターボ、分からない人はハイブリッドを買っておけということになります。ターボはあくまでこだわって選ぶ人用のモデルだと理解しておきましょう。

グレード構成

C-HRはシンプルな2グレード構成です。パワートレインが2種類なので計4グレードです。

ハイブリッド
FF
ダウンサイジングターボ
4WD
上位グレード G
290.5 万円
G-T
277.6 万円
下位グレード S
264.6 万円
S-T
251.6 万円

とりあえず言わせてください。たけーよ!!何が若者を取り込みたいだよ。若者の財力なめんなよ!? 新車買うのに250万円(諸経費入れたら300万円近く)払えるような若者が多いと思ってるなら大間違い。カッコイイ車が無いから車を買わないんじゃなくて、金が無いから買えないんだよ。(C-HRは微妙だけど)いくらカッコ良くたって高かったら買えませんから。

さて、グレードは2段階ですが、問題があります。上位グレードだともれなく内装がオジサン向けになります。

G/G-Tの内装

これが嫌なら下位グレードにするか、上位グレードに75,600円のオプション費を払って本革黒シートにするかです。ただ本革黒シートにしてもドア内張やダッシュボードは茶色のままのようです。

内装色以外の差はあまりありません。大きな差はフロントフォグランプとホイールサイズ、ソナーやブラインドスポットモニタくらい。あとは室内イルミとか無駄に「ナノイー」が付いてるとかそういうのくらいです。差額は26万円。ホイールが大きくなる分タイヤ代も高くなります。S系は215/60R17、G系は225/50R18です。

茶色に魅力を感じない人は素直に「S」「S-T」を選びましょう。

まとめ

とりあえず高すぎでした。グレードは上はオジサン向けです。茶色に興味がなければ「S」か「S-T」を選びましょう。

ハイブリッドとターボのどちらも結構な高額車になってしまいましたね。FF・1.8Lハイブリッドと4WD・1.2Lターボではどちらも高くなってしまいます。FF・1.5L自然吸気エンジンあたりで190万円とかならもう 少し若者にも現実的だったのかなぁと思います。ジュークとヴェゼルがまさにそこ(1.5L・190万円)で戦ってるんですけどね。

次回はジュークやヴェゼルといったライバルと比較してみようと思います。

C-HRとCX-3の比較はこちら↓

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