マツダ魂動デザインのレーシングカー「RT24-P」初公開!でも他とはズレていないか?
2017/01/15
マツダが新型プロトタイプレーシングカー「RT24-P」を初公開しました!
魂動デザインを採用したというレーシングカーのデザインを見てみましょう。市販車とは結構違う……?
レーシングカー「RT24-P」
マツダがロサンゼルスモーターショーで新型レーシングカー「RT24-P」を初公開しました。
今回発表されたレーシングカーは、2017年1月のロレックス・デイトナ24時間というレースでデビューするとみられています。
魂動デザイン……?
今のマツダと言えば魂動デザインです。スカイアクティブテクノロジーと共に採用されている魂動デザインは、今やマツダを象徴するデザインとなっています。
今回のレーシングカー「RT24-P」も、魂動デザインを採用したとのこと。
でも市販車に採用されている魂動デザインとは結構違うなぁという印象です。
新型CX-5とはヘッドライトの形状が若干似ているような……。でも微妙にです。
魂動デザインについての公式の解説はこのようになっています。
生物が目標に向かって動き出す一瞬の強さや美しさ。(中略)まるで生き物のように生命感を感じさせるものにしたい。まるで意志を持って動き出しそうな緊張感と、体温を持ち呼吸しているかのような温かみをもった、生きたクルマをつくる。それが「魂動」デザインです。
なるほど。そうやってみると「RT24-P」も表現できているような気もしますが、一般消費者にとってみれば市販車との共通点が見いだしにくいのでせっかくの機会なのにあまり効果的な宣伝にならないかなぁと思ってしまいます。
リアにはマツダを感じさせるデザイン要素は特にありません。
5ポイントグリルの採用
魂動デザインが採用される前から、マツダ車に共通するデザイン要素として採用されているのがファイブ・ポイント・グリル(五角形グリル)です。
今回のレーシングカーもマツダですし、魂動デザインを謳ってますから、ちゃんとファイブポイントグリルが使われています。
ちっさ!! そりゃレーシングカーで市販車のようなデザインにできないのは分かりますけど、こんなに小さいとなんだかむしろ逆効果な気がしてしまいます。ムリクリ入れた感満載です。しかも下の方はほとんど「弧」を描いていて、もはや五角形にすらなっていません。
そこまでして「魂動デザイン使ってますよ」と主張したかったのでしょうかね。マツダはアメリカでの販売をもっと伸ばしたいところなので、アピールできるところは活用したいのでしょう。
乗るところ小さいのね
私は「ロレックス・デイトナ24時間」についてまるで知りませんでしたが、車体サイズに対して乗るところが小さい……というかフロントガラスがやたら立っているんですね。
これだけ切り立っていると空気抵抗が増加しそうなのですが、どうなのでしょう。今年1月に参戦していたマツダの車体も似たような形状をしています。
レギュレーションの影響なのでしょうか。グループCのレーシングカーなんかはフロントガラスがもっと寝ていますよね。
そういえば、新幹線の700系も運転台に向けてやや角度が急になっているのを思い出しました。似て無くもないような気がします。
まとめ
レーシングカーは自動車メーカーの技術力をアピールする場という側面もありますよね。
今回はデザインについてもアピールしようとしたのでしょうが、レーシングカーという厳しい要件の中ではあまり市販車との繋がりを見せられなかったのかなぁと思います。カッコいいんですけどね。
同じロサンゼルスモーターショーで新型CX-5を発表したばかりですが、今後のマツダデザインに注目ですね。