マツダが新型ピックアップトラックBT-50を発表。非魂動デザインのモデルチェンジは他にもあるかも
2016/07/12
マツダがピックアップトラック「BT-50」の新型モデルの生産を開始したことを発表しました。先日魂動デザインを取り入れたとしてスクープ記事が載っていましたが、本当にモデルチェンジだったのには驚きました。(参考:次の魂動デザインがタイでスクープ!? 検証したら全然違った)
7/12追記。わずか1年で生産終了が発表されました。
発表内容
マツダ株式会社は、タイの車両生産拠点「オートアライアンス(タイランド)Co., Ltd.」において、新型「マツダ BT-50」の生産を昨日、開始したことを発表しました。マツダは、この新型「マツダ BT-50」を、2015年後半からタイ及びオーストラリア市場より順次導入する予定です。
新型「マツダ BT-50」では、現行モデルの高い実用性や、走る歓びを実現したダイナミック性能を継承しながら、新デザインのフロントフェイス、リアコンビネーションランプやアルミホイールなど、従来に増してスポーティで力強い存在感を放つスタイリングへ進化しました。(中略)パワートレイン及びボディータイプは、現行モデルのラインナップを継承しています。(マツダプレスリリースより抜粋)
要点は
- 2015年後半、タイとオーストラリアに投入。他の国は順次。
- フロントフェイス、リアコンビランプなどを変更。
- パワートレインは変更無し。
モデルチェンジという書き方ですが、内容はマイナーチェンジレベルですね。
新型のデザイン
新型BT-50のデザインはタイでスクープされた写真と同一のようですね。
まさか本当にスクープ写真だとは思いませんでした。スクープ記事で書いたように魂動デザインではありません。
ちなみに先代である2代目BT-50はこちら。
ヘッドライトのウインカー部分がブラックアウトされて、フロントグリルの形状を変更。あとは同じように見えますね。フロントバンパーすら同一パーツなんじゃないでしょうか。
マイナーチェンジじゃないの?
マツダのプレスリリースでは、フルモデルチェンジは「新型」、マイナーチェンジは「大幅改良」や「商品改良」という表記をしています。今回は「新型」と明記しているので文面だけ見ればフルモデルチェンジです。
ですが、内容は一般的なマイナーチェンジ、あるいはフェイルリフトの範疇ですね。先日発表された新型フィアット500のように外観をほとんど変えないフルモデルチェンジというのもあるので、今回はそういった類なのでしょう。
ただ、パワートレインの変更が全くないとなるとこういう想像もできます。
- 年数的に(BT-50は2代目になって5年)モデルチェンジが要求されているが、現在マツダに外装をフルチェンジして魂動デザインにするとか、SKYACTIVを全面採用するとかの余裕が無い。
- SKYACTIV全面採用の残り枠は2車種しかなく、BT-50はそこに含まれない。
- したがって、名ばかりのモデルチェンジを行ってお茶を濁すことにした。幸い現行のBT-50のデザインは評判が良い。
大きな自動車メーカーではないマツダが、ラインナップを維持しつつ主力車種にリソースを投入するために、こういったモデルチェンジは他にも行われるかもしれませんね。私の予想ではSKYACTIV全面採用の残り2車種は中型ミニバンのプレマシー(海外名Mazda 5)と大型SUVのCX-9だと思います。MPV、ビアンテ、CX-7なんかが可能性ありです。
2004年から10年以上モデルチェンジ無しで販売されている「ベリーサ」はどうなるのかなぁ……。