次期RX-7(RX-9)のコンセプトカーついに来たっ!ロータリー復活へ
2015/10/28
ついにロータリーエンジンの灯が再び点りそうです!
マツダが、10月30日から開催される東京モーターショーに「マツダスポーツコンセプト」を公開することを発表しました。
発表内容や公開された画像を見る限り、RX-7の後継を想定していると見て間違いなさそうです!
※10/28追記。発表されました!
マツダの発表内容
マツダが発表した内容は以下の通りです。
マツダは、10月30日から11月8日に一般公開される「第44回東京モーターショー」において、スポーツカーのコンセプトモデル(以下、マツダスポーツコンセプト)を世界初公開します。(ニュースリリースより抜粋)
注目すべきは続く以下の部分です。
また、日本初公開となるクロスオーバーコンセプト「マツダ越KOERU」や、小型オープンスポーツカー「マツダロードスター」のレース仕様車、1967年に発売した「コスモスポーツ」など、計14台を出品します。
コスモスポーツと言えば、マツダが誇る世界初の実用・量産ロータリーエンジンを搭載した車です。初公開されたのは1963年の東京モーターショーで、1967年に発売されました。
マツダが(コンセプトカーとはいえ)スポーツカーを発表する場に、ロータリーエンジンの象徴たるコスモスポーツを展示するということは、ロータリーエンジンの搭載を示唆しているとみて間違いないでしょう。
ちなみに出品する14台(プレスリリースの表では13台)のうちコスモスポーツ以外はコンセプトカーや市販車、市販車の特殊仕様車だけです。
マツダスポーツコンセプト
マツダスポーツコンセプトについては、1枚の画像と共に以下のように言及しています。
世界初公開となる「マツダスポーツコンセプト」は、新しさの中にスポーツカーの正統を感じさせる、マツダのスポーツカーの歴史を凝縮させたようなスタイリングを備えたモデルです。
「マツダのスポーツカーの歴史」と聞いたら誰もがロータリーエンジンを思い起こすのは、マツダ自身が一番知っているはずです。マツダのスポーツカーの歴史はロータリーかロードスターの二択です。
ここまで言ってロータリーエンジンで無いはずがありません。これでレシプロ搭載だったら大ブーイングですよ。
RX-7と比較
ロータリーエンジン搭載車としては今のところRX-8が最後になっていますが、純粋なロータリースポーツカーであるRX-7のデザインに近いのでそちらと比較してみましょう。
フロントフェンダーから水平にまっすぐ伸びるショルダーライン、クーペとして最小限のキャビンを低く構え、リアに向けて緩やかに降下させる。ポルシェをまねたラインでは無く、明確なリアバンパー部を持ち、中央上部にマツダのエンブレム。
この流麗で伸びやかなラインは、見えている限りRX-7とそっくりです。しかも今までのロータリーコンセプトカーと違って、市販化を意識したであろう現実的なデザインになっています。
ちなみにテールライトは4灯式のようです。RX-7は2代目FC・3代目FD共に後期型では丸目4灯式でした。RX-9も4灯式を踏襲するのでしょうかね。
過去のロータリーコンセプトカー
マツダは過去に、RX-8以降にロータリーエンジン搭載を想定したコンセプトカーを2台発表しています。
マツダ・大気は2007年に発表されました。新開発のロータリーエンジン「16X」の搭載を想定していたことがトピックでしたが、デザインはあまりにもコンセプトカー的すぎてとても市販化できる代物ではありませんでした。
マツダ・風籟(ふうらい)は2008年のコンセプトカーです。レーシングカー的でアグレッシブなデザインのボディにロータリーエンジンを搭載して、実際に走行することもできました。
搭載されたロータリーエンジンは「R20B」と呼ばれる3ローターの自然吸気エンジンです。100%エタノール燃料(E100と呼ばれる)で450馬力を発揮しました。
ちなみに「風籟」は、イギリスの自動車番組「トップギア」に貸し出した際に何らかの問題で全焼してしまい、もうこの世には存在しない車になってしまいました……。
RX-9はどんな車になる?
名前はマツダの命名規則に従って「RX-9」になるのではないかと思います。ここでは仮に「RX-9」にしましょう。
過去に発売されたロータリーエンジン搭載車と比較してみましょう。RX-9についてはあくまで予想です。
※ RX-9はすべて予想。RX-7とRX-8は限定車を除く最終型。
ロータリーエンジンの販売実績を考えると、500万円以下の(現代では)比較的安価なスポーツカーとして販売するのは厳しいと思います。ニッチな需要を満たし、イメージリーダーを担うために価格を無用に下げる必要も無いと思います。
アルファロメオ・4Cのようにエンジンが流用できたり、アウディ・TTのようにプラットフォームを流用できればいいんでしょう。ですが、RX-9はエンジンは完全専用設計ですし、アテンザとプラットフォームを共有したとしても、マツダのことですからFFではなくFRにしてくることでしょう。
台数があまり出ないことを前提に1,000万円近い価格で販売されるのでは、と予想します。
まとめ
RX-8の販売が終了してからもなかなか次のロータリー搭載車の話が出てこないので心配していましたが、やっと未来を見せてくれそうですね。
2017年のロータリーエンジン50周年とSKYACTIV-2に合わせてワールドプレミア、2018年に発売という予想が現実味を帯びてきました。
まずは実車の公開を楽しみに待ちましょう!