新型ミニコンバーチブル試乗記!走りは悪くないけどMT導入は絶望的

   

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ミニクーパー コンバーチブルの新型モデルを試乗してきました。オープンはやっぱり爽快だけど、気になるところもチラホラ。

貴重な4シーターオープンの中でも、軽快感のある車はミニコンバーチブルがほぼ唯一の存在です。その走りはオープン好きの私にどう映るでしょうか。

今回はコンバーチブルの走りをレビューします。MTモデルの追加はあるのでしょうか?

ミニコンバーチブルの走り

試乗したのはミニ コンバーチブル クーパーS ATです。幌のことを除けば、基本的にハードトップのクーパーSの走りと同じでした。

コンバーチブルならではの部分を見てみましょう。

車重,剛性

車重は通常のクーパーから100kg程重くなっているので、加速感に車重差を多少感じます。しかし、1300kg台の車体に2Lターボ・192馬力なので全くもって十分です。

剛性はちゃんと試せるほどの走りはできませんでしたが、取り立ててコンバーチブル化による悪化は感じませんでした。100kg分の剛性強化が効いているのでしょうかね。

風の巻き込み

フロントガラスが立っていて、かつ運転手から比較的遠目なので、横からの風の巻き込みがやや多めです。マツダ・ロードスター(現行ND型)ではサイドガラスを開けていても横からの風の巻き込みがかなり少なかったのですが、ミニ コンバーチブルは結構横からの風を受けましたね。

キャンバストップは街乗りが限界

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キャンバストップ開け(メーカーにはサンルーフとの記述)はなかなか面白い試みですが、実用性はあまりありません。電動幌を開ける途中でスイッチを止めると、幌が前方だけ最大40cm開きます。つまり頭上部分が一部だけ開くということです。

開けたときの幌の前端は運転手の頭よりやや前に位置します。後方は幌を畳む機構があるために、そこまでキャンバストップ化はできなかったのでしょう。

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結構豪快に畳まれる

好意的に考えれば、真上に太陽があるときに直射日光を受けず暑くなりにくいという面があるでしょう。しかしこの状態で走ると、幌前端で巻き込んだ風がもろに顔の前に吹き付けます。まるで頭上に大型扇風機でもあるがごとく、真上から強風を受け続けることになります。

前後方向のささやかな風はオープンカーの醍醐味である爽快感を生みますが、上からの風はあまり爽快ではありませんし、そもそも強すぎます。そして巻き込みによる強烈な風切り音にも悩まされるでしょう。40キロ程度までなら許容できますが、60、70キロと速度が上がると「バサバサバサバサ」と大きな音がして助手席の人との会話すら快適にできなくなってしまいます。(参考までに、ロードスターのフルオープンでは100キロでも会話余裕です)

これがフィアット・500Cくらいに大きく開くと騒音も風も気にならなくなるんですけどね。500Cは真にキャンバストップ(天井部分しか開かない)なので当然の差ですが。

速度が上がらない場所となると街乗りで使えそうな気がしますが、速度の低い街中で頭上だけ開けても明るくなること以外にあまりメリットがありません。爽やかじゃありませんからね。

元オープンカー乗りとしてオススメするのは夜ですね。都会ならビルの照明が夜景のように、田舎なら星空が楽しめるでしょう。でも夜なら日射しが無いんだからフルオープンにしましょうよ?

せっかくの面白い機構ですが、位置が悪いためにあまり活用場所を見いだせないかもしれません。そして操作方法に問題ありです。t

MT導入は(JCW以外)絶望的

最後にMTについてです。現在コンバーチブルにMTは設定されていません。

ミニ ジョンクーパーワークス コンバーチブル(日本導入予定)

ミニ ジョンクーパーワークス コンバーチブル(日本導入予定)

高性能かつ高価なジョンクーパーワークス(JCW)モデルではMTモデルが用意されるそう(ディーラーに確認)ですが、標準のクーパー/クーパーSではMTは用意されません。通常のトルコンATのみです。過去のBMWの流れや日本での販売数を考えると、今後のMTモデルの追加はほぼあり得ません。むしろさらにMTモデルが減る可能性すらあります。

ミニの標準ラインナップ(つまりJCW以外)でMTを選ぼうとすると、3ドアのワン/クーパー/クーパーSのみとなります。ミニの中でもかなり趣味性の高いコンバーチブルモデルですが、「ミニでMTでオープン」は日本では乗ることができません。JCWはクーパーSより約100万円アップの483万円~(6ATモデル)なので、さすがに高すぎますね。

輸入車ではラインナップをある程度絞る必要があるので仕方ないことなのでしょうね。そもそも販売数の少ないコンバーチブルに、さらに見込みの薄いMTを掛け合わせるのはさすがに厳しいのでしょう。

まとめ

4シーターオープンというマイナーなジャンルで生き残っている貴重な車種です。現在新車で手に入る4シーターオープンの中ではバランスや完成度は一番だと思います。4座オープンというもの自体にやや無理があって、どうしても剛性や幌の質が落ちてしまいますが、ミニコンバーチブルでは剛性も幌もよくできていると思います。

ただ、せっかくの面白い車なのにMTが最高グレードのJCWのみなのはかなり残念です。JCWの483万円って、マツダ・ロードスター(250万円~)とMINI ONE(226万円~)を足した方が安いじゃないですか! まじかよ! 4座にさえこだわらなければ……。

次回は幌の操作をレビューします。若干難あり!?

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