BMW 320i試乗レビュー!重いのに軽い不思議な感覚。これぞスポーツセダン!

     2017/04/01

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BMW 320dに続いてガソリンエンジンの320iを試乗してきました。ディーゼルエンジンは芳しい出来ではありませんでしたが、ガソリンエンジンはちゃんとプレミアムスポーツセダンでしたよ。

3シリーズディーゼルの試乗レビューはこちら↓

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BMWの本分はガソリンエンジンにあり

3シリーズのディーゼルエンジンはあまり良い出来ではありませんでしたが、ガソリンエンジンに期待しましょう。

まずは3シリーズに用意されるパワートレインをおさらいしてみましょう。BMWの命名規則は、1桁目がシリーズ名、2・3桁目が排気量を100cc単位にした数値、最後にガソリンは「i」、ディーゼルは「d」が付きます。排気量の2桁は、ダウンサイジングターボを搭載しだした頃から「自然吸気エンジンでの相当排気量」を指すようになりました。

セダン 320d セダン 320i セダン 328i
エンジン形式 直列4気筒 ディーゼル 直列4気筒 ガソリン 直列4気筒 ガソリン
排気量 1,995 cc 1,997 cc 1,997 cc
過給器 ターボ ターボ ターボ
最高出力 184 PS / 4,000 rpm 184 PS / 5,000 rpm 245 PS / 5,000 rpm
最大トルク 38.7 kgm / 1,750-2,750 rpm 27.5 kgm / 1,350-4,600 rpm 35.7 kgm / 1,250-4,800 rpm
車重 1,550 kg 1,500-1,540 kg 1,560 kg
トランスミッション 8AT/ 8AT 8AT
価格 506 万円~ 483 万円~ 604 万円~

※ 価格と車重はAT仕様。最廉価の320i SE除く。他に4WD「xDrive」あり。

320iに搭載されるのは2.0Lガソリンターボエンジンです。ECUのみの違いとなる328iに比べると60PS/8kgmの差がありますが、差額は120万円とかなり大きいです。ツーリングやグランツーリスモに用意されている3.0L直列6気筒の335iはセダンにはありません。

ちなみに今年5月のマイナーチェンジで328i→330i、335i→340iと名前だけが変わりました。マイナーチェンジモデルが日本に導入されるのはこれからです。「330i」は2.0Lターボですが、BMW的には3.0Lエンジン並みの出力だと言うことなのでしょう。

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320iの走り

ディーゼルエンジンの320dとはアイドリングからまるで違います。ディーゼルエンジン特有のカラカラ音が直接聞こえていた車外はもちろんのこと、車内にいてもガソリンエンジンではほとんどエンジン音が聞こえません。振動もかなり小さく、Dセグメントとしては十分な静粛・制振性だと思います。

加速感は必要十分

ディーゼルエンジンのようなぐいぐい来る加速感ではありませんが、1.5t超えの重たい車体にしては十分な加速をしてくれます。通常走行ではちょうど過不足無い走りだと言えるでしょうね。

最高出力は320dと同じ184馬力ですが、ガソリンの方が回転数が高いことと低速トルクがディーゼルに比べて弱いことから、踏んだ時の伸びはディーゼルより良いように感じました。

車体が重たいので、スカっとするような力強い加速を求めるなら328iの方が良いと思います。

足回りは絶妙。ノーマルサスの方がオススメ

ガッチリした足回りという印象です。ボディの剛性がかなり高いこともあって、どっしりとした走りになっています。路面の凹凸をうまくいなしつつも、A4のように全部吸収するのではなくドライバーにロードインフォメーションを伝えてくれます。アウトバーンを安心して飛ばせる性能を持っているだけはありますね。

なのに一方でワインディングを走るとFRらしい自然なコーナリングを見せてくれます。決してガチガチでなく、 コーナリング中は小さなロールを発生しながらスムーズに曲がっていってくれます。

320i、320d共に、スポーツグレード「Mスポーツ」ではスポーツサスペンション、「スポーツ」「ラグジュアリー」ではノーマルサスペンションが組まれています。差はあまりおおきくありませんが、ノーマルサスペンションの方が乗り心地がマイルドで万人に勧められるセッティングになっていました。スポーツサスペンションはワインディングや超高速域(180キロ超など)では安心感がありますが、常用域ではやや固すぎるように感じました。

コーナリング性能が素晴らしい

回頭性は十分に高いです。ステアリングセンター付近の反応が良いことと相まって曲がりたいときに曲がりたいだけ頭を入れられます。全長4.6mの車体サイズを感じさせず、4m前半の2+2クーペに乗っているような感覚でした。

コーナリング後半でアクセルを開いていくと後輪からぐいっと押してくれます。ロードスターほどヨー慣性モーメントが小さくない(重量物が車体中央に集まっていない)からか前方の重量を感じますが、むしろそれが純なFRらしさを演出しています。

いやもちろん速さならロードスターのようなフロントミッドシップや、ボクスターのようなリアミッドシップにしてクーペにすべきなんでしょうがね。BMWはクーペよりセダンのがうまいので仕方なし。

ほんの少しオーバーが入りつつもほぼニュートラルステアですいーっと走り抜ける感じには「これぞスポーツセダン!」と思いました。車体が重たいのは感じるのに走りは軽いという不思議な感覚でした。

まとめ

素晴らしいです。完敗しました。

1シリーズでは重たい印象だけで感動しなかったんですが、やっぱりBMWは3シリーズ以上で評価しないといけませんね。ガッチリしたボディとエンジン・足回りのバランスが絶妙で、乗っていて純粋に楽しかったです。スポーツカーじゃない車でここまで「スポーツ」を感じられたのは初めてです。

BMWはディーゼルを載せたり3気筒の載せたりと迷走……いや挑戦していますが、少なくとも4気筒ガソリンエンジンの320iはちゃんとスポーツセダンとして完成していました。まともなエンジンのBMWが買えるうちに乗ってみた方がいいと思いますよ。

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