新型ミニコンバーチブル試乗記!グレード構成&使い勝手

   

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ミニクーパー コンバーチブルの新型モデルを試乗してきました。オープンはやっぱり爽快だけど、気になるところもチラホラ。

貴重な4シーターオープンの中でも、軽快感のある車はミニコンバーチブルがほぼ唯一の存在です。その走りはオープン好きの私にどう映るでしょうか。

今回はコンバーチブルのグレード構成と使い勝手をレビューします。

※ グレードとしての「クーパー」と、車体形状としての「クーパー(非コンバーチブル)」がややこしいので、車体形状の方は「ハードトップ」と呼ぶことにします。

ミニ コンバーチブル

ミニ コンバーチブルは、ミニクーパーをそのままソフトトップ(幌)仕様にしてオープンカーにした車です。先代(R5x型)でもラインナップされていたモデルが、現行モデル(F5x型)でもラインナップされました。

ミニのコンバーチブル版はクーパーより遅れて登場するのが恒例になっています。そして日本に入ってくるまでにもタイムラグがあります。現行モデルでも、ハードトップクーパーが登場(日本では2014年4月)してから遅れること2年、今年3月にやっとコンバーチブルモデルが登場しました。

MINI=BMW車

知っている人には当然のことなので今さらかもしれませんが一応。現在のMINIは決してイギリス車ではありません。

右端がクラシックミニ

右端からクラシックミニ、初代、2代目、3代目(現行)

「クラシックミニ」と呼ばれるBMCミニはイギリス車でしたが、現在のミニはBMWの1ブランドであり、中も外もBMWの車です。駆動方式がBMWの大半を占めるFRではなくFFですが、エンジンはBMW車に載っているものをそのまま横置きにしただけです。内装でもスイッチ類やレバーなど、BMW車と共用している部品も多いです。

ミニの走りや品質は、良くも悪くもBMWのそれをそのまま引き継いでいます。重厚感があって安定しつつも高い回頭性はBMWも良さですが、小さな車がパワフルに走る面白みは名前ほど実現できていません。そしてミニのどんどん拡大される車体サイズも相まって、軽快さはどんどん失われていっています。

コンバーチブルのグレード構成

ハードトップクーパーのコンバーチブル仕様なので、基本的にはハードトップの仕様を引き継ぎます。ハードトップ「クーパー」のコンバーチブル版が「クーパー コンバーチブル」、ハードトップ「クーパーS」のコンバーチブル版が「クーパーS コンバーチブル」です。幌部分関連のデザインや装備以外は基本的にそのままだと思って問題ありません。

グレード クーパー コンバーチブル クーパーS コンバーチブル
ボディ形状 オープン、2ドア、4名
全長 3,835 mm 3,860 mm
全幅 1,725 mm
全高 1,415 mm
車重 1,320 kg 1,360 kg
駆動方式 FF
トランスミッション 6AT
エンジン形式 直列3気筒 直列4気筒
排気量 1,498 cc ターボ 1,998 cc ターボ
最高出力 136ps / 4,400rpm 192ps / 5,000-6,000rpm
最大トルク 22.4kgm / 1,250rpm 28.6kgm / 1,250-4,600rpm
サスペンション 前:ストラット / 後:マルチリンク
燃費 16.7 km/L 16.3 km/L
価格 342 万円~ 397 万円~

どちらのグレードも流行りのダウンサイジングターボですね。このサイズにこの排気量&パワーだともはやダウンサイジングとは呼べないかもしれませんが、エンジンの設計思想はダウンサイジングコンセプトに則っています。

「クーパー」は残念な3気筒エンジンを搭載しており、「クーパー コンバーチブル」もそれを引き継いでいます。一方「クーパーS」になると質の高い4気筒エンジンになります。価格差はありますが、「クーパーS (コンバーチブル)」になるとシートやナビなどの装備も増えるので、エンジン自体の価格差はかなり小さいです。

デザインにも違いあり

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左:クーパー、右:クーパーS

一方で、エクステリアは好みが分かれます。コンバーチブルでも通常のクーパーでも、「クーパー」か「クーパーS」かで外観が変わります。クーパーSになるとフロントバンパー下にダクト、ボンネットにエアスクープ(空気取り込み口)が付きます。機能上は不要なただのデザインですが、好みは分かれるでしょう。

「クーパー」のシンプルなデザインが好みだけど、3気筒エンジンは許容できないという人は悩むでしょうね……。デザインとエンジンが独立して選択できれば良いのでしょうが、ラインナップ数が限られる輸入車では望めないでしょうね。

居住性

前座席の居住性はクーパーと同じです。十分過ぎる程の広さがあり、とても「MINI」を称しているとは思えません。

後部座席はお子様に最適

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先代よりボディサイズが拡大されたこともあって、後部座席の居住性はかなり改善されています。後部座席横の張り出しも先代より小さくなったようです。シートバックの角度がほぼ直角なので長時間の乗車は厳しいでしょうが、短時間の乗車であれば体格の良い方でも問題無いでしょう。

ISOFIXチャイルドシートが装着可能なので、お子様を乗せるのには丁度良いと思います。幌を開ければ外が見えるのでぐずりにくいと思います。リアシートだと風はかなり受けますけどね。

トランクはこのクラスでは十分

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トランクはやや特殊仕様になっています。トランクの扉は下向きに倒れるように開くようになっていて、台のようになります。これは先代と同じ構造ですが、容量は先代より25%増加したとのこと。幌をしまう部分を確保しないといけないオープンカー(しかも4座)としては十分な容量が確保されていると思います。リアシートを倒して(5:5分割)のトランクスルーも可能です。

ただ、トランクのアクセスが後方からな上、高さがほとんど無く深さ方向に広さがあるので、荷物を積むのは結構やりにくいと思います。特に重たい荷物を取り出すときは、扉の手前から腕を伸ばして持ち上げることになるので持ち上げにくいです。開けた扉は耐荷重80kgなので、ここに置いて一服できるのが救いでしょうか。

まとめ

グレードはハードトップクーパーに準じているので、圧倒的に「クーパーS コンバーチブル」がオススメです。今のBMW 3気筒エンジンに300万円で買うほどの価値があるとは思えません。

ますます大きくなった車体のおかげで、後部座席もトランクも4座オープンにしては十分に余裕があります。その分コンパクトさが犠牲になって、かわいらしさや軽快感が失われていっているのですけどね。

次回は走りについてのレビューです。オープンの走りはいかがなものだったのでしょうか?

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