アルファロメオのマイナーチェンジモデルを見てきました!新エンブレム&新グリルはどう?

     2017/02/21

全モデル同時マイナーチェンジを発表したばかりのアルファロメオ。ミトとジュリエッタの新型モデルを早速見てきました。

マイナーチェンジしたジュリエッタの試乗レビューはこちら↓

全モデル同時マイナーチェンジ

アルファロメオは販売中の3モデル(ミト,ジュリエッタ,4C)を同時にマイナーチェンジすることを発表しました。マイナーチェンジの中心はエンブレム変更とデザイン変更です。

エンブレム変更

エンブレム変更は1年半前に発表されていましたが、販売中モデルのエンブレムはすぐには変更されませんでした。それがやっと適用されたというわけです。

アルファロメオ車に付いているエンブレムは4箇所。フロントバンパー、リアハッチ/トランクリッド、ステアリング、ホイールセンターです。

デザイン変更

ミトとジュリエッタについては、マイナーチェンジでエクステリアデザインに小変更が加えられました。特に上位車種の「ジュリア」(日本未発売)と共通するフロントグリルデザインになったことが特徴です。

車体のパネル形状自体には変更は入っていませんが、外観の印象を変える変更がいくつか入れられています。

その他の変更

公式には発表されていませんが、マイナーチェンジに伴ってエンジンやトランスミッションの制御に何らかの変更が加えられている可能性が高いです。特にデュアルクラッチトランスミッション「Alfa TCT」については、より滑らかなクラッチ接続になるよう改良されているようです。

カタログスペック上の変化はないものの、走りにも変化が見られることでしょう。

ミト(MITO)

まずはBセグメントハッチバック「ミト」です。

ミトはフロントグリルのデザインが変更されました。グリルがジュリアに合わせたメッシュデザインになるに当たって、三角形のグリル(通称盾型グリル)のサイズも横方向に広がったようですね。

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ前はもっと細く縦長のグリルでした。グリル下がバンパー下部に繋がっていたのも、マイナーチェンジで切り離されました。

ヘッドライト内部がダークグレー仕上げになっていますが、マイナーチェンジ前でもグレードによってはグレーになっていましたのでここは変更されていないようです。(もしかしたら前よりちょっと暗くなったかもしれません)

テールランプがよく取りざたされるので変更されたのかと思いましたが、旧モデルの写真と比較する限り変更はされていないようです。ミトのデザインモチーフは限定生産されたスーパーカー「8Cコンペティツィオーネ」。ミトのテールランプはまさしく8Cを再現したものです。

アルファロメオ・8Cコンペティツィオーネ

ミトと言えば上の写真のナンバープレートにあるようなデザインのロゴプレートがリアハッチ左側に取り付けられていましたが、今回のマイナーチェンジで普通のゴシック体で「MITO」と書かれるようになってしまいました。

ジュリアに合わせるためとはいえ、高度にデザインされていたモデル銘板を廃止にしてしまったのは残念です。

新デザインのホイールはなかなかカッコいいのですが、アルファロメオらしいかと言うとそうでも無さそうですね。

内装ではステアリングのエンブレムが新デザインのシルバー・黒の組み合わせのものに変わりました。マイナーチェンジ前は普通のカラーエンブレムでしたからね。これは好みが分かれる所でしょう。

パイオニア(カロッツェリア)製のカーナビが標準装備されるようになりました。最近の車は自社製のカーナビ兼マルチインフォメーションディスプレイを装備していることが多いのですが、単純にナビゲーション性能では専用機に劣る場合が多いですからね。普通の日本製カーナビが入っているのは良いことだと思います。デザイン性は高くありませんけどね。

ジュリエッタ

我が愛車、Cセグメントハッチバックの「ジュリエッタ」です。

フロントでの変化は4点

  • エンブレム変更
  • グリルのハニカムメッシュ化
  • バンパー下部の塗装の変更
  • ヘッドライトのカーボン仕上げ化

バンパー形状自体の変更はありませんでしたが、マイナーチェンジ前の車両に新デザインを入れたければバンパーごと交換するしかないそうです。

グリルのハニカムメッシュ化はどう捉えられるのでしょうかね。マイナーチェンジ前モデルに乗っている私からすれば、デザイン的には劣化したように思います。元々メッシュ化することを想定したデザインではありませんからね。

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ前はメッキバーが入ったグリルデザインでした。50年以上前にデザインされた初代ジュリエッタも同様にメッキバー付きのグリルでした。

初代ジュリエッタ(1954~1965年)

伝統のグリルをやめてしまった、という側面もありますし、もっと単純にメッキパーツが減って安っぽくなってしまったという考え方もあるでしょう。メッキバーが無くなったことで、メッシュの奥にある美しくないパーツが覗き見えてしまうという所も気になります。どちらにしても私はミトやジュリエッタにこのグリルデザインは微妙だと思います。

一方フロントバンパー下部のカラーリング変更はなかなか似合っていました。白ボディだと赤ラインも映えますが、ラインからは赤一色(おそらくアルファレッド)なので、ボディカラーもアルファレッドにしてしまうとあまり目立ちません。一方黒系のボディカラーだとバンパー下部の黒塗装が分からなくなります。バンパーが美しく見られるのは白ボディに限りそうですね。

ジュリエッタのボディカラーはソリッド白・ソリッド赤・ソリッド黒・メタリック黒の4色です。マーケティング上は圧倒的に白がよく使われていますね。

ヘッドライトは内部がカーボン調の仕上げに変更されました。中上位グレードに装備されます。カッコ良いですね。これをマイナーチェンジ前に装着する場合、部品単価約25万円が必要だそうです……。

下位グレード「スーパー」のヘッドライトはカーボン仕上げではないようですが、カタログやウェブサイトを見回してもどんなデザインなのか載っていませんでした。ダークグレー仕上げとも書いていないので、おそらくシルバーなのでしょう。

ジュリエッタもミトと同じく、美しくデザインされた銘板からタダのゴシック体に変わってしまいました。実に残念です。

最上位グレード「ヴェローチェ」のホイールは黒になりました。全体に黒パーツが増えましたね。

マイナーチェンジ前は上位グレードに「クアドリフォリオ・ヴェルデ」(略称QV)の名前が付けられていましたが、マイナーチェンジで「ヴェローチェ」に変更されました。上位モデルの「ジュリア」(日本未発売)では、トップに独立モデル扱いで「ジュリア クアドリフォリオ・ヴェルデ」があり、通常の「ジュリア」の最高グレードが「ヴェローチェ」です。ジュリアQVがフェラーリ製エンジンを積むなど極端に高性能なモデルとなったことで、特別なモデルにしか「QV」の名を付けないことにしたようです。

内装の変更はミトと同じく、ステアリングエンブレムの変更とナビの標準装備化です。

ナビの標準装備化は嬉しいんですが、パネルの形状が美しくありません。横から見るといびつな形をしていますね。私が取り付けた社外品の方がパネルとの接続が美しいくらいです。

社外品利用時

おそらくこの手のパーツはアルファロメオの日本支社(FCAジャパン)で開発されたのでしょう。もうちょっとなんとかならなかったのかという気がします。

内装では、ベースグレード「スーパー」でもレザーシートが標準装備されるようになりました。中位グレード「スーパーパックスポーツ」はファブリック&アルカンターラのコンビシート、上位グレード「ヴェローチェ」はレザー&アルカンターラのセミバケット風シートです。以前ベースグレードに設定されていたファブリックシートは廃止されましたね。

まとめ

グリルと良い、車名の銘板デザインといい、ジュリアをかなり強く意識したデザイン変更となりましたね。特にジュリエッタは黒パーツやカーボンパターンの多用や、レザーシートの標準装備化に見られるように、スポーティさや高級感を強く出そうとしているようです。

前々から言われているように、フィアットグループはアルファロメオブランドを高級スポーツカーブランドへと押し上げていきたいようです。まずはジュリアの投入、そして既存車のマイナーチェンジ、新型SUV「ステルヴィオ」投入などと進めていっていますね。

新型SUV「ステルヴィオ」の詳細はこちら↓

マイナーチェンジしたジュリエッタの試乗レビューはこちら↓

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