プリウスPHVの充電方法一覧:どの方法/プランが最もお得?あれ全然安くない…
プリウスPHVが発売されましたね!
ガソリン入れたり、家で充電したり、充電スポットを使ったり、一体どれが一番お得なんでしょうか? まさかの結果に驚愕!!
プリウスとプリウスPHVの違いはこちら↓
選べる4つのエネルギー補給
プリウスPHVが走行するためには、4種類のエネルギー補給方法があります。
ガソリン補給
一番シンプルなのはガソリン補給でしょう。普通のガソリンエンジン車や通常のプリウスと同様に、ガソリンスタンドでガソリンを入れます。
プリウスPHVのガソリンタンクは43L。JC08での燃費は37.2km/Lですから、一切充電しなくても約1,600km走れる計算になります。
家庭用電源
プリウスPHVには家庭用電源に接続する端子が付属しています。特別な工事などをしなくても、一般的な家庭用コンセント(100V)に接続して充電できます。
ただし、満充電時間は14時間もかかります。例えば夜10時に帰宅してから翌朝7時まで(9時間)充電した場合、EV走行の航続距離は約44kmになります。
家庭の場合でも、専用の配線工事(200V)をすれば2時間20分で満充電できるようになります。これだと普段使いでもあまり不自由しない充電時間ですね。工事料金は数万円~高くても10万円以内のようです。端子は200Vのエアコンと同じ一般的なものです。
もちろん家庭用電源で充電するには基本的に一戸建てである必要がありますし、100Vの場合でも家の外に車両充電用コンセントが必要です。
最近建てられたマンションなどでは共用の充電用コンセントがあるかもしれません。もちろん共用でないコンセントを勝手に使うことのないように。
普通充電
ディーラーや商業施設などにある、200Vのコンセントを使えば家庭用200V充電と同じ速度で充電できます。
ただし基本的に有料です。トヨタと提携している充電スポットの場合、2.7円/分の従量料金を支払うか、1,080円/月の定額プランに加入する必要があります。(損得については後述)
急速充電
新型プリウスPHVでは、最廉価グレード「S」以外には急速充電が利用可能(Sはメーカーオプション)です。
プリウスPHVの急速充電機能は「CHAdeMO」という規格を採用しています。CHAdeMOは日本メーカーが中心となって策定した規格で、日産・リーフや三菱・アウトランダーPHEV、BMW・i3などが対応しています。
急速充電には定額制はなく、16.2円/分の従量制プランのみとなります。
燃料費/電気代の比較
それぞれの充電時間や燃料費を一覧にしました。ちなみに普通の車、ヴィッツ1.3Lの場合はh500 円/100kmです。
ガソリン | 家庭用電源 上段:100V 下段:200V |
普通充電 (200V) |
急速充電 [CHAdeMO] |
|
---|---|---|---|---|
バッテリー容量 タンク容量 |
43 L | 8.79 kWh | ||
航続距離 | 1,591 km | 68.2 km | ||
充電速度 | - | 0.01 kWh/分 0.05 kWh/分 |
0.05 kWh/分 | 0.35 kWh/分 |
充電/補給時間 | 数分 | 14時間 2時間20分 |
2時間20分 | 20分 (80%充電) |
充電10分で 走れる距離 |
- | 1.1 km | 5.6 km | 37.0 km |
単価 | 125 円/L | 24 円/kWh | 2.7 円/分 (50.6 円/kWh) [定額制あり] |
16.2 円/分 (46.1 円/kWh) |
燃費 (JC08) |
37.2 km/L | 10.54 km/kWh | ||
燃料費 (従量制) |
336 円/100km | 228 円/100km | 480 円/100km | 437 円/100km |
燃料費 (定額制) |
- | - | 1,080 円/月 | - |
※ すべて およそ の値です。
※ 充電速度は一定ではありません。家庭の電気代は代表的な料金です。
重要なのは、有料の充電スポットよりもガソリンを入れた方が安いということです。
最も安いのは家庭用電源で充電した場合です。200Vなら充電時間もさほど長くないので、最も安く・効率的にプリウスPHVを利用することができます。
もちろん定額制でガンガン充電すればもっと安くなります。月に400分以上(満充電3回以上)普通充電をするなら定額制の方が得です。でもどこかの充電スポットで月に6時間以上も時間を潰さないといけません。マンション住まいなら仕方ありませんが、一戸建て住まいなら普通に200V端子を用意した方が賢明です。
※ 燃費はすべてJC08モードによります。EV走行は走り方にあまり依存しませんが、定速巡航が多ければガソリン走行の燃費は悪化します。
まとめ
有料課金制の充電スポットって全然安くないんですね。もっともっと安いもんだと思いましたが、ベースのプリウス自体が燃費が良すぎて、充電しても大して安くならないことが判明してしまいました。
プリウスとプリウスPHVの違いはこちら↓
通常のプリウスの試乗レビューはこちら↓