小回りの効く普通車一覧!最小回転半径が小さい市販車をリストアップ

   

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狭い道を通るときや、狭い駐車場に停めるときは小回りが効く方が楽ですよね! 軽のように車体が小さければいいんですが、普通車だとどれだけハンドルが切れるかが問題です。

そこで、現在国内で市販されているすべての車から、小回りの目安「最小回転半径」が小さい順にリストアップしました。

最小回転半径 4.1m

前半は輸入車が続きます。国内メーカーは軽自動車との棲み分けであまり小さな車を作っていませんね。

スマート・フォーフォー (ドイツ)

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国内市販車で最も最小回転半径が小さいのは、メルセデスベンツの1ブランド、スマートの「スマートフォーフォー」です。

「フォーフォー」とは「For Four」、つまり4人用という意味です。2004年発売の初代フォーフォーは三菱・コルトとの姉妹車、今年日本で発売されたこの2代目はルノー・トゥインゴ(後述)との姉妹車です。

ヨーロッパでのセグメント区分最下位のAセグメントに属するこの車は、一芸を楽しむセカンドカーの側面と、新興国向け量販車の側面を持っています。

全長は3,550mmと軽自動車(3,400mm以下)並みに小さく、幅もヴィッツよりやや小さい1,665mm。エンジンは1.0L/71馬力なので軽よりは余裕のある走りができます。ただ、スタート価格は213万円と結構高額です。RRという珍しい駆動方式を楽しむこともできますが、ATのみが残念なところです。

フォーフォーとトゥインゴはリアエンジン・リアドライブ(RR)です。前輪は駆動輪ではありませんし、前にエンジンが内のでフロントタイヤ周りも余裕があると思います。最小回転半径を小さくできているのはRRだからという理由が大きいです。

最小回転半径 4.2m

スマート・フォーツー (ドイツ)

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先ほどと同じくドイツ・メルセデスベンツからスマートフォーツーです。こちらも「For Two」という同じ命名法ですね。

これは特殊部門です。たしかに最小回転半径は小さいですが、3ドア・2人乗りです。2人乗りながらスポーツカーではなく、街中で日常の買い物に使うシティコミューター(市街地短距離移動車)を目的に作られています。

かつては日本の軽自動車枠に収めた「スマートK」というものもありましたが、現在のフォーツーはサイズ的にも排気量的にも軽自動車枠には入りません。

全長は2,740mmと非常に短く、軽を含めた日本の全市販車で最小です。ちなみに現在の軽は全車種が全長・全幅枠いっぱいの3,395×1,475mmです。全幅も軽を除けば最小の1,560mm。1.0Lエンジンながら車重はわずか840kg。とにかく小さいです。

軽自動車優遇を受けられない日本では旨みが薄いですが、ヨーロッパでは一定の地位を築いているらしく、このモデルは3代目です。2人乗り普通車で164万円はなかなかに贅沢な選択ですね。

最小回転半径 4.3m

ルノー・トゥインゴ (フランス)

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スマート・フォーフォーの姉妹車、フランスのルノー・トゥインゴです。フォーフォーより丸っこくて可愛らしいデザインですね。

国内向けには新型トゥインゴの発売がもう間もなく始まるというところです。

フォーフォーとプラットフォームやエンジンを共用するので、スペックがかなり似通っています。ただ、デザインが異なるので全長・全幅はやや異なり、全長はトゥインゴが70mm長く、全幅はフォーフォーが15mm大きいです。最小回転半径の違いは、おそらくフェンダーの処理の差から前輪の切れる範囲に差が出ているのだと思います。

トゥインゴにはMTモデルの市販も予定されています。国内発売日に投入されるMTの限定車はすぐに完売となりました。

フォーフォート共にRRなので最小回転半径を小さくできています。

最小回転半径 4.4m

該当車なし。

最小回転半径 4.5m

トヨタ・ヴィッツ

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やっと出ました国産車。フィットと共に国産コンパクトカーを代表するヴィッツです。車体サイズは全長は4.0m、全幅は1.7mをそれぞれ少し下回るというコンパクトカーでは標準的なサイズです。

ただし、最小回転半径が4.5mなのは排気量1.0Lのグレードと、1.3Lの一部グレードのみです。グレードによっては4.7m・4.8mのものもあり、ヴィッツRSに至っては5.6mとかなり小回りが効かなくなります。注意してください。

日産マーチ / ミツオカ・ビュート

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日産・マーチもかつてはコンパクトカーを代表する車種の1つでしたが、この4代目では生産をタイに移したことで品質が低下し、販売が低迷しています。デザインの好みはともかく、内容ではヴィッツに対するメリットはありません。この価格差ならヴィッツにする方が賢いでしょう。

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マーチをベースにレトロな雰囲気に改造・販売しているのが光岡自動車の「ビュート」です。現在はタイ生産の現行マーチをベースにした車が販売されています。内外装を分解して組み付け直すので、タイ生産によるボディ組み付け精度の低下などは関係なくなります。

とても現代の日本車とは思えない雰囲気の不思議な車です。178万円~という価格はハンドメイド改造の割には安いと思います。内外装やボディサイズ以外はマーチに準じるので、エンジン出力は同一です。最小回転半径も同じ4.5mですね。

スペック一覧

車種 スマート
フォーフォー
スマート
フォーツー
ルノー
トゥインゴ
トヨタ
ヴィッツ
日産
マーチ
ミツオカ
ビュート
グレード パッション mhdプラス インテンス F S なでしこ
ドア数 5ドア 3ドア 5ドア
乗員定員 4名 2名 4名 5名
駆動方式 RR FF
トランスミッション 6AT 5AT 6AT CVT
全長 3,550 mm 2,740 mm 3,620 mm 3,885 mm 3,825 mm 3,980 mm
全幅 1,665 mm 1,560 mm 1,650 mm 1,695 mm 1,665 mm 1,665 mm
全高 1,545 mm 1,540 mm 1,545 mm 1,500 mm 1,515 mm 1,515 mm
ホイールベース 2,495 mm 1,865 mm 2,490 mm 2,510 mm 2,450 mm 2,450 mm
車両重量 1,010 kg 840 kg 1,010 kg 970 kg 940 kg 960 kg
最高出力 71ps 71ps 90ps 69ps 79ps 79ps
最大トルク 9.3kgm 9.4kgm 13.8kgm 9.4kgm 10.8kgm 10.8kgm
エンジン形式 直列3気筒
排気量 1.0L 1.0L 0.9L
ターボ
1.0L 1.2L 1.2L
燃料 ハイオク レギュラー
サスペンション ストラット / 車軸 ストラット / トーションビーム
最小回転半径 4.1 m 4.2 m 4.3 m 4.5 m 4.5 m 4.5 m
燃費(JC08) 22.3 km/L 22.0 km/L 21.7 km/L 21.6 km/L 21.4 km/L
新車価格 213 万円~ 164 万円~ 189 万円~ 129 万円~ 115 万円~ 178 万円~

最小回転半径 4.6m以上

4.6m以上は該当車種がぐっと増えます。4.6mだと以下の車種が該当します。

車種 トヨタ
パッソ
日産
キューブ
三菱
ミラージュ
フォルクスワーゲン
up!
BMW
i3
グレード X 15X M cross up! ベースグレード
ドア数 5ドア
乗員定員 5名 4名
全長 3,650 mm 3,890 mm 3,795 mm 3,570 mm 4,010 mm
全幅 1,665 mm 1,695 mm 1,665 mm 1,650 mm 1,775 mm
全高 1,525 mm 1,650 mm 1,505 mm 1,520 mm 1,550 mm
車両重量 910 kg 1,200 kg 900 mm 950 kg 1,260 kg
最高出力 69ps 111ps 78ps 75ps
最大トルク 9.4kgm 15.1kgm 10.2kgm 9.7kgm
エンジン形式 直列3気筒 直列4気筒 直列3気筒 直列3気筒
排気量 1.0L 1.5L 1.2L 1.0L
燃料 レギュラー ハイオク 電気
最小回転半径 4.6 m 4.6 m 4.6 m 4.6 m 4.6 m
新車価格 115 万円~ 162 万円~ 138 万円~ 194 万円~ 499 万円~

国産車では、トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン(OEMによる同一車),日産・キューブ,三菱・ミラージュの3車種が4.6mです。

キューブは1.5Lエンジンのみなのでやや高めの162万円~。現行の3代目キューブは2008年からずっとフルモデルチェンジしていません。マーチといいキューブといい、最近の日産は日本軽視の傾向が強いですね。

輸入車では、フォルクスワーゲン・up!が4.6mです。up!はトゥインゴと同じくAセグメントに属します。内外装のクオリティは新興国向けのコストカットを強く感じるもので、正直昨今の軽自動車より安っぽいです。

最後に、電気自動車のBMW・i3。499万円~という高額車です。

まとめ

今回は最小回転半径を基準に見てみました。開発車は苦労していることでしょうが、ユーザーにとって小回りが効くことには何のデメリットもありません。

自宅の駐車場、よく行く道や駐車場、自分の運転技能などに余裕がないのであれば、最小回転半径も気にしてみてくださいね。

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