新型パッソとヴィッツを比較 サイズ編。パッソ意外と大きいぞ

4月に発売された新型パッソと、1クラス上のヴィッツを比較してみましょう。

今回は車体サイズやエンジンなどのスペックと価格を見てみましょう。

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車体サイズの比較

まずは車の大きさを見てみましょう。

なおヴィッツの価格からは最低グレードの「F Mパッケージ」は除きました。リアのパワーウィンドウやドアミラーの電動格納すら省かれたグレード（つまり商用車モデル）ですからね。

※ 車重は4WD車除く。

軽自動車枠は［全長 3,400mm × 全幅 1,480mm］。パッソの全長は軽自動車に迫るほどの小ささですね。

一方全幅は軽より20cm近く大きく、ヴィッツとの差はわずか3cmです。ヴィッツクラスはフィットもデミオもスイフトも5ナンバー枠いっぱいの1,695mmです。軽自動車以外で少しでも小さい方がいい場合には3cmでもメリットになるでしょうね。

取り回し

取り回しに関しては、最小回転半径がヴィッツの4.5～4.8m（グレードによってまちまち）に対して、パッソは4.6mと普通です。軽だと例えばムーヴは4.4mと一回り小さく回れます。

駐車では車幅が3cm小さい分の差があるかもしれませんが、クランクなど小回りが必要なときはヴィッツとさほど変わらないでしょうね。やっぱりヴィッツ未満のサイズだと軽に行くしかないような気がします。

軽自動車以上、コンパクトカー未満 というジャンル

普通車の中で、コンパクトカークラス（3,800×1,695mm程度）より小さい車はほとんどありません。日本車ではスズキ・ソリオとトヨタ・パッソだけです。

輸入車を含めると、パッソを入れて6車種があります。トゥインゴはまだ発売前ですが。

※ AMTはMTベースのシングルクラッチ式ATです。詳しくはこちら。
※ up!は3ドアモデルを除く。

トランスミッションはおおよそ［DCT ＞ AT ≧ CVT ＞ AMT］と思っていただければ結構です。

全幅最小なのはスズキ・ソリオとフィアット・500の1,625mmです。ただ、ソリオはパッソと同じ「少し大きい軽自動車」ですが、フィアット・500は「おしゃれセカンドカー」なので趣（と価格）がまるで違います。3ドアですしね。

ジャンルで言ったらup!は軽自動車以下のクオリティです。新興国向けですからね。パンダ／トゥインゴはソリオ／パッソより質感が上です。

実はこれらの中で最も車幅が大きいのがパッソです。車幅の小ささを求めるなら諦めて軽にしないとヴィッツとほとんど変わりません。

幅の小さいソリオは全長が最も大きい3,710mm。これくらいにしないと軽との差別化が図りにくいんですかね。

まとめ

パッソは「軽とコンパクトカーの間の車」というよりも、「コンパクトカーよりほんのちょっとだけ小さい車」です。サイズで言ったらほとんど差がありません。

ただ、ほんの少しのサイズ差のために多くのものを犠牲にしている感があります。質も走りも軽自動車クラスになりますからね。

まぁでも無理繰り軽自動車枠に突っ込んだ車にするくらいなら、これくらいサイズに余裕のある車の方がマシだとは思います。支持はしませんが、軽自動車よりはまだね。

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