新型パッソとヴィッツを比較 エンジン編。高速不可ですよこれは

   

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4月に発売された新型パッソと、1回り大きいヴィッツを比較してみました。

今回はエンジンの比較です。他の比較はこちら↓

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エンジンスペック

パッソとヴィッツのカタログスペックを見てみましょう。パッソとヴィッツで迷う人は1.5L(179万円~)は考えてないでしょうから外しました。高速道路や高規格国道を走るなら1.5Lあると随分楽なんですけどね。

車種 トヨタ・パッソ
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トヨタ・ヴィッツ
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エンジン 1.0L 1.0L 1.3L
トランスミッション CVT
エンジン形式 直列3気筒 直列4気筒
排気量 996 cc 自然吸気 1,329 cc 自然吸気
最高出力 69ps / 6,000rpm 99ps / 6,000rpm
最大トルク 9.4kgm / 4,400rpm 9.4kgm / 4,300rpm 12.3kgm / 4,400rpm
燃費 28.0 km/L 21.6 km/L 25.0 km/L
価格 通常:115 万円~
モーダ:143 万円~
129 万円~ 145 万円~

パッソとヴィッツ1.0Lに搭載されているエンジンはほぼ同一です。最大トルク回転数のわずかな差のみです。ということはヴィッツ1.0L用のエンジンはダイハツ製(少なくとも開発はダイハツ)ということですかね。軽の延長と思って良いんでしょうね。

パッソ&ヴィッツ1.0Lは3気筒

実は差が大きいのが気筒数です。1.0Lエンジンは直列3気筒ですが1.3L・1.5Lは4気筒ですね。

3気筒は構造上大きな振動と騒音が発生します。各社制振に苦心していますが、構造的に4気筒のレベルにはなり得ません。4気筒に乗った後で3気筒に乗ると、低質な安い車に乗っていると感じさせられてしまいます。振動や騒音は疲れにも影響しますから、長距離乗ると3気筒はしんどいと思います。

BMW製エンジンですが3気筒/4気筒の参考にご覧ください↓

ダイハツは現在3気筒エンジンしか生産していません。4気筒だった初代コペンがモデルチェンジしたことで、現在の軽はすべからく3気筒です。長年培われた3気筒の技術があるという考え方もあるかもしれませんが、質は確実に4気筒の方が上です。

一応3気筒エンジンでもアウディ・A1という良くできた車もありますが、あれは制振と防音にコストをかけてるからできることです。249万円~ですからね。ダイハツの車にそんな

パッソ&ヴィッツ1.0Lは高速道路不可

この1.0Lエンジンでの高速道路走行は無理だと思った方がいいです。計算するとそれが分かります。

60→100キロの加速にかかる時間は以下の通りです。パッソは空気抵抗を計算するための数値が分からなかったので正確な計算ができませんでしたが、車重と空気抵抗を考えるとヴィッツ1.0Lとほぼ同等だと思います。

高速道路の流れを考えて、時速120キロを維持するために必要な出力も計算しました。

ヴィッツ 1.0L
(パッソもほぼ同等)
ヴィッツ 1.3L ムーヴ 660cc
(非ターボ)
60-100キロ加速
アクセル全開
6.4 秒 4.6 秒 8.5 秒
60-100キロ加速
出力80%
8.4 秒 5.9 秒 11.5 秒
120キロ維持に
必要な出力
46% 32% 65%

※ 空気抵抗・タイヤ転がり抵抗(エコタイヤ)・慣性重量を含む概算。
※ CVTなのでアクセル全開では常時最高出力と仮定。

中間加速

1.0Lは6.8秒と、1.3L(4.6秒)の1.5倍近くかかりました。単純に最高出力が低いのでこういう結果になるわけですが、非力というのはこういうことです。フルアクセルでも1.3Lの80%出力に及びません。

ムーヴは全開でも8.5秒。軽に乗る人は急加速が必要でもアクセル全開なんてしません(できません)よね。乗っているのは床まで踏めない人ばかり。出力80%だと11.5秒もかかるという結果になってしまいます。ハッキリ言って迷惑なので軽(特に非ターボ)は高速道路に乗らないでいただきたい。横風を受ける高速道路では、車重の軽さ&車高の高さ&足の柔らかさでフラフラすること請け合いですしね。

高速維持

東名・名神のような流れの速い高速道路で120キロを維持する場合、1.3Lは出力の32%で済みますが、1.0Lは46%必要です。

出力比率が高いということは、高い回転数で騒音と振動をたてながら走るということ。振動と騒音の多い3気筒なことも相まって、とても疲れやすい走りになります。

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燃費 & 価格

パッソの唯一と言ってもいいほどの長所、燃費を見てみましょう。車重の軽さもあって燃費だけは良いです。

車種 トヨタ・パッソ
passo-2016-s
トヨタ・ヴィッツ
vitz-front-cut-s
エンジンタイプ 1.0L 1.0L 1.3L
トランスミッション CVT
エンジン形式 直列3気筒 直列4気筒
排気量 996 cc 自然吸気 1,329 cc 自然吸気
燃費
(JC08)
28.0 km/L 21.6 km/L 25.0 km/L
年間燃料費
(10,000km)
41,400円 54,700円 46,400円
生涯燃料費
(10万km)
41 万円 54 万円 46 万円
価格 通常:115 万円~
モーダ:143 万円~
129 万円~ 145 万円~

※ 実燃費はJC08の80%、ガソリン価格は116円で計算。

ヴィッツ1.0Lと比べると、10万キロで13万円安くなりました。スタート価格の差が倍になりましたね。計27万円差。内外装のクオリティを考えればこれくらいで妥当な気がします。

ヴィッツ1.3Lは1.0Lより燃費が良いので、ヴィッツ同士の価格差は16万円→8万円と半減します。この価格差なら絶対に1.3Lにすべきです。たとえ高速道路を走らなくても、です。(ちなみにヴィッツ1.3Lはグレードを上げると1.0tを超えるので、自動車重量税が1年当たり4,200円(支払いは車検時)高くなります)

軽にターボ搭載で非力さを軽減するという方法もありますが、例えばダイハツ・ムーヴのターボは132万円~。税金の安さはあってもあのクオリティに130万円はさすがに高すぎるでしょうに。

まとめ

スペックを詳しく見ると性能の差が明らかになりますね。1.0Lはあくまで街乗り用、高速道路や高規格道路では非力さに苦しむと思います。長距離走行に向かない3気筒エンジンなので、お買い物にしか使えないとおもいます。

街中のお買い物だけならいっそ自然吸気の軽で十分な気もします。ムーヴのスタート価格は113万円。対品質では高いような気もしますけど。

そうやって考えていくとヴィッツ1.5Lを1年落ちくらいで買うのが一番賢いような気がしてきました。中古でも価格の落ちない軽に比べれば手頃に買えますしね。パッソやヴィッツ1.0はなんとも中途半端な気がします。ちょっと大きいだけの(実質)軽自動車ですからね。

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