新型シエンタ試乗記!走りは我慢できるレベルか、いやドラポジが耐えられない

     2015/08/23

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先月発売されたばかりのトヨタの小型ミニバン、新型シエンタ。乗らずにデザインを批判するだけってわけにもいかないので、試乗してきました。乗ってみると色んな気づきがありますね!

今回はいよいよ走りをレビューします。

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シートポジション

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まずもって壮絶に致命的なのがシートポジションです。

座面が低いとメーターが見えない

シートのレビューで書いたように、座面を高くすると前後が水平に近づいて急ブレーキで滑ってしまう恐れがあるので、座面を低くして座面傾斜をつけよう(高さと傾斜が連動している)というのがシートに関してのポジション。でもこれだと問題があります。

メーターが見えません。

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新型シエンタはメーターがステアリングの上に来るデザインになっています(ちなみに旧型は中央でした)。シートを一番低くしてステアリング位置を調整(チルト:上下移動のみ)すると、ステアリングの上部がメーターに重なります。

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こんな感じ(イメージ)になりました。

私の座高が低いから(身長は165cm)とも言えますが、座高が高ければチルトを上げるので同じことです。まともな位置にすれば見えません。

座面が高いとステアリングが腹の前に

じゃあ仕方ない、と諦めて座面を高くすると別の問題が。チルトステアリングの調整範囲が狭すぎて、ステアリングがお腹の前、しかも結構遠めの位置にしかなってくれません。遠いからとシートのリクライニングを立てるので、ゆったり感は皆無の直角イスに座っているような感覚に。

お腹の前に抱えているステアリングが操作しやすいはずもなく、急な操作はまったくできそうにありません。普通に危険です。

せめてテレスコピック機構(ステアリングを前後に伸ばす機能)があればいいんですが、シエンタにそんなものはついていませんでした。

その他

ペダル位置は高い座面で座ることを想定した位置にありました。左足のフットレストはやや遠めなので、あまりレストさせてくれませんでした。でもあるだけマシです。

運転席左のアームレストは座面角度と連動しているので、リクライニングを垂直に近づけると前方に傾斜します。座席を倒させたいならステアリングを手前にしろよ!とツッコみたいです。

ステアリングやペダルの束縛がない助手席はポジション的には快適に過ごせると思います。シート自体の品質は別記事でレビューしています

走り

乗ったのはベーシックな1.5Lガソリンエンジンの2WDモデル。大人3人乗車でした。

新型モデルではハイブリッド仕様が追加されたこともトピックですが、お高いハイブリッドモデル(223万円~)を買うくらいなら、おとなしく1.8Lのウィッシュ(191万円~)や2.0Lのノア(228万円~)を買えば良いのにと思います。無理矢理3列の苦しみからは解放されますよ。

トヨタ・シエンタ
ガソリンエンジン車
全長 4,235 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,675 mm
車体重量 1,310 kg
エンジン 1.5L ガソリン自然吸気
 最高出力 109 PS / 4,800 rpm
 最大トルク 13.9 kgm / 4,400 rpm
燃費(JC08) 20.2 km/L
トランスミッション CVT
定員 6人 / 7人
価格 169 万円~

加速感

走りません。本当に走りません。本当に1.5Lかよってほどです。感覚的には660cc自然吸気で900kgくらいの軽自動車と同じレベルです。

「D」レンジの横に「S」レンジがあって、こちらに倒すとやや回転数が高めに保たれるようになります。なりますが、これでも足りません。1,310kgと重めとはいえ、109馬力あればもっと加速してくれると期待しましたが、残念です。アクセル全開にすると(CVTなので)回転数は上がってエンジンがブンブン唸ってくれますが、車はなかなか前に進んでくれません。

菩薩様のような穏やかな運転をしない限り、普通に流れに乗るだけでも実用燃費は随分と悪くなりそうです。

ブレーキ

他のトヨタ車と共通するところではありますが、なかなか効きません。ブレーキペダル自体は軽くて簡単に踏み込めるのですが、いかんせんなかなかブレーキが効かない。車体が重たいだけに不安になります。

トヨタ/ダイハツの車しか乗ったことがなければ気にならないのかもしれませんが、いざという時には危険なのでそういう意味での覚悟が必要です。

足回り

この車体にしては十分頑張っていると思います。普通に走っている分には乗り心地はさほどひどくはありません。曲がるときのロールはやや大きめですが、ミニバンとしては普通レベルです。

ただ少し柔らかいので高速道路ではふわふわするかもしれませんね。そもそもこの車は長距離移動に向いていませんが。

ミニバンとして見れば合格点ですが、コンパクトカーの括りでは微妙です。デミオの超絶しなやかな足回りを知っていると悲しくなります。

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安全装備

乗ったシエンタにはレーンキーピングアシストセンサー(レーンディパーチャーアラートスイッチという名前だそうです)が装備されていました。車線を認識して、外れそうになると警告音で知らせてくれるというものです。

この機能、過敏すぎて普通に走っていてもピーピー鳴りすぎです。路上駐車や自転車をよける度にピーピー鳴ってしまうのでうるさくて仕方ありません。ウインカーを使っていれば鳴らないみたいですが、走ってる自転車なんかをよけるときにもウインカーを出してたら、隣の車線に移るのかと勘違いされそうですね。

感度調整しようと思っても、あるのはON/OFFスイッチのみ。試乗レベルで消したくなる機能が常用できるはずもありません。先進の安全装備もユーザーにOFFにされたら全く意味がありませんよね。認識精度が甘いなら、3段階程度でいいから感度調整できるようにしてほしいものですね。

まとめ

やはりこの車重に1.5Lは非力だなぁと思いました。私には正直我慢できないレベル。必要に迫られてレンタカーで借りる程度ならいいですが、自分の車として所有したくはないですね。3列必要ならミドルサイズ以上のミニバンにすべきです。

ハイブリッドになれば1.5L+モーターでマシになりそうですが、エンジンはガソリン車と同じ109馬力ではなく74馬力の格下エンジンになるので注意してください。価格も随分上がるので、小型ミニバンだけでなく2列コンパクトやミドルミニバン、プリウスαなども併せて冷静に選びましょう。

運転手と2列目・3列目が大いに我慢すれば、助手席の人はある程度快適に過ごせるでしょうね。

他の新型シエンタの記事もご覧くださいね。

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