軽SUVダイハツキャスト発売!デザインはハスラーの圧勝
2015/09/11
ダイハツの軽SUV「キャスト」が発売されました!
同じ日に発表された新型プリウスに話題性で完全に飲まれてしまっている感がありますが、スズキ・ハスラーに対抗するダイハツ渾身の一手だけに気になります。どんな車になったのでしょうか?
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まずはエクステリアデザインを見ていきましょう!
SUVの大流行
大型車や四輪駆動車に限らず、自動車のすべてのジャンルで、そして世界的に「SUV」というものが大流行しています。下は軽自動車から上はスーパーカーまで各社SUVの投入に躍起になっています。
「SUV」とは、見た目がゴツくて車高が高く、どこでも走れそうな風貌をした車の総称です。SUVとはSports Utility Vehicle、つまりスポーツ多目的車という意味です。
実際にオフロードをガンガン走れる本気のSUVもあれば、見た目だけちょっとゴツめにしただけのデザインSUVもたくさんあります。本気SUVは大抵4WDと組み合わされますが、デザインSUVはコストや車内の広さに優れるFF(前輪駆動)を採用する車がほとんどです。
SUV流行の中で最も「下」に位置するのが軽自動車。スズキが「ハスラー」を投入して人気を得ています。軽自動車販売で常にスズキと首位を争うダイハツは、ハスラーの対抗として新型車「キャスト」を用意してきたということです。
キャストに用意される3つのボディスタイル
ダイハツが投入してきた新型車キャストの特徴は、[アクティバ][スタイル][スポーツ]の3種類のボディスタイルが用意されていることです。
スタイルとアクティバは9月9日に発売されましたが、スポーツだけは未発売です。
エクステリアは
フロントデザイン
フロントデザインは明らかにハスラーの方が完成度が高いと思います。キャストはムーヴのような流線型のデザインが残っていて、ヘッドライトやフロントピラーが随分寝ています。車体サイズが大きければそれでもいいんですが、全長も全幅も限られる軽自動車でSUVを表現するならハスラーのアプローチが正しいと思います。正直キャストでは普通の軽と何が違うのかよく分かりません。
SUV風にするために、単にバンパーを大きめにして無塗装にするだけという安直な車種もありますが、それではちょっとSUVっぽくなるだけでデザインが中途半端です。ハスラーが人気になっているのは、ハッキリとSUVのスタイルに振っているからだと思います。キャストにはデザイン的なチャレンジが少なすぎます。
なんとなーくぼんやり開けられたフロントグリルは先日発売されたコペンの丸目バージョン「セロ」とも共通しています。もっとデザイン的に明確なコンセプトは無いんでしょうか?
実際、バンパーやサイドステップが通常塗装の[スタイル]はでっかくなったミラジーノ(2009年まで販売)にしか見えません。いや、そもそもコンセプトがそうなんでしょうね。
「スタイルは背の高いミラジーノ、アクティバでハスラー対抗、スポーツでアルトRS対抗」
1車種で色々欲張ったのが見え見えです。背の高いミラジーノとしては完成していますが、ハスラー対抗としては中途半端なデザインになってしまいました。
フロントと違ってリアは意欲的です。特にアクティバは丸形テールライトをうまく活かしたアグレッシブなデザインです。うまくSUVのゴツさを表現できていると思います。一方スタイルの方は普通ですね。ちょっと腰高かな、と思う程度。
対してハスラーのリアは結構スッキリしています。シンプルに箱っぽさを表現しているので、キャストとはアプローチがまったく異なりますね。
まとめ
総合的にエクステリアデザインはハスラーの圧勝だと思います。軽自動車枠の中で十分にSUVを表現していますし、一目で「ハスラー」だと分かる独自性もあります。一方のキャストはアクティバのリアこそ健闘しているものの、フロントはあまり特別感がありません。ムーヴのモデルチェンジだと言われれば信じてしまいそうです。
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