新型アウディTT発売!歴代とのデザイン比較。先代から若干値上げしたね

   

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アウディのスポーツカー「TT」の3代目となる新型モデルが日本でも発売されました。価格は少し値上げしたきたようです。

先代の流れを踏襲しつつもアグレッシブなデザインに生まれ変わったTTをおさらいしてみましょう。

アウディ・TTという車

アウディのスポーツカー「TT」は、1998年に初代が発売されました。

初代TT

初代TT

円をモチーフにしたデザインは良くも悪くも非常に特徴的で、一度見たら忘れられない顔と共に印象に残りました。あまりにデザインにこだわりすぎた結果、リフト(揚力)が大きすぎて180km/h以上で飛んでしまうという問題があり(死亡事故も発生した)、無償でリアスポイラーの追加をしたことでも有名です。

プラットフォームはアウディ・A3やフォルクスワーゲン・ゴルフと共通で、A3と同じくFFまたはクアトロ(4WD)です。後に電動ソフトトップの「TTロードスター」も追加されました。

パワートレインは直列4気筒1.8Lターボエンジンをメインに、V6 3.2Lエンジンを積んだグレードも用意されていました。

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2代目TT

2006年に発売された2代目は一転、分かりやすくカッコいいデザインになりました。初代TTのイメージを残している部分もあるものの、先進デザインとブサイクの狭間にあった初代から、普通にカッコいいスポーツカーに生まれ変わりました。

フロントグリルは2005年頃からアウディの顔となっているシングルフレームグリル(ナンバープレートを囲って上下に大きく開いたグリル)を採用しています。

grille

シングルフレームグリル

パワートレインは当初2.0Lターボと3.2L NAの2種類でしたが、後に1.8Lエンジンが追加され、3.2Lはラインナップ落ちしました。

3代目TT

今回発売された3代目TTは、2代目からよりアグレッシブで迫力ある顔つきになりました。

TT-3rd-1

3月に発表された同社のミッドシップスーパーカー「R8」の新型モデルにも繋がるデザインですね。

アウディ・R8

アウディ・R8

一方、リアは初代からの流れを汲む流麗なスタイルです。

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かなり大柄に見えるデザインなのでサイズも拡大しているのかと思いきや、ホイールベースが40mm伸びたこと以外は先代とほぼ同一サイズでした。

2代目 3代目(新型)
1.8 TFSI 2.0 TFSI クアトロ 2.0 TFSI 2.0 TFSI クアトロ
全長 4,190 mm 4,180 mm
全幅 1,840 mm 1,830 mm
全高 1,390 mm 1,380 mm
ホイールベース 2,465 mm 2,505 mm
車重 1,320 kg 1,400 kg 1,320 kg 1,370 kg
駆動方式 FF 4WD FF 4WD
トランスミッション 7DCT 6DCT 6DCT
エンジン形式 直列4気筒 直列4気筒
排気量 1800cc ターボ 2000cc ターボ 2000cc ターボ
最高出力 160 PS / 4,500-6,200 rpm 211 PS / 4,300-6,000 rpm 230 PS / 4,500-6,200 rpm
最大トルク 25.5 kgm / 1,500-4,500 rpm 35.7 kgm / 1,600-4,200 rpm 37.7 kgm / 1,600-4,300 rpm
価格 434 万円~ 543 万円~ 542 万円~ 589 万円~

エンジンは先代のクアトロに用意されていた2.0Lターボのみに統一されました。パワー・トルク共に強化されています。アウディの2.0Lターボということですが、あまりキビキビ走らないA4と排気量は同じであるものの、こちらはスポーツカーですしパワーもトルクも随分違う(A4は180PS)ので別物だと思った方が良さそうです。

価格は同じ2.0Lクアトロが50万円近く高くなったので1割ほど値上げしてきました。先代にかつてあったV6 3.2L NA クアトロが当時580万円前後だったので、2.0Lクアトロはそのクラスに格上げしたということでしょうか。

まとめ

ドイツ製プレミアムスポーツカーとしての地位を築いているアウディ・TT。若干価格が高くはなりましたが、アウディのエントリースポーツカー(にしては高すぎるが)を担うモデルとして、新型の走りにも期待したいですね。

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