新型CX-9のスパイショット!日本投入が確実な大型SUVの魂動デザインは?

     2015/11/15

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マツダ・CX-9の次期モデルのテスト車両が撮影されました!

残り2枠となった第一世代スカイアクティブの一つ、CX-9はどんな車になるのでしょうか?

※ 8/23追記。ほぼカモフラージュ無しの姿が撮影されました!

マツダ・CX-9ってどんな車?

CX-9

マツダ・CX-9は、マツダのラインナップでは最大サイズとなるクロスオーバーSUVです。

現在販売されている初代CX-9は、主に北米市場向けに作られていて、日本では販売されていません。北米では大型ミニバン「MPV」の販売が打ち切られたため、代わりに投入されたのがCX-9という流れです。

マツダ・MPV

マツダ・MPV

エンジンは3.7L V6のみで、北米市場向けらしく大排気量でゆるゆる走る車になっています。

マツダ・CX-9(現行)
全長 5,071 mm
全幅 1,936 mm
全高 1,734 mm
車重 1,960 kg
エンジン 3.7L V6 自然吸気
最高出力 276 PS / 6,250 rpm
最大トルク 37.4 kgm / 4,250 rpm
価格 $29,985~(US)

全幅1m90cm超えは日本ではさすがに大きすぎますね。でもトヨタのランクルやFJクルーザー、日産・ムラーノにポルシェ・カイエンなんかも軒並み1900mm前後で日本でも一定の人気を博しています。このくらいのサイズのままで日本に投入されるのも十分ありそうですね。(参考:上(スーパーカー)から下(軽)まで時代はSUV

すでに魂動デザインを採用

CX-9の大きな特徴として、「スカイアクティブ全面採用車でないのに魂動デザインになった」ということが挙げられます。

CX-5から始まる現在のマツダの新世代ラインナップは、いずれも「スカイアクティブ技術全面採用」と「魂動デザイン」がセットになっていました。CX-9は唯一の例外として、スカイアクティブ全面採用でないのにマイナーチェンジで魂動デザインを採用しました。

魂動デザイン採用前のCX-9

魂動デザイン採用前のCX-9

魂動デザインが採用されている現行のCX-9は、魂動デザイン採用前と全く同じパワートレインを使っています。

重要なのは、CX-9がスカイアクティブ技術全面採用の残り2枠に入る可能性が高いことと、日本に導入される可能性も高いことです。詳しくは後述。

撮影されたテスト車両

今回撮影されたのは2枚です。どちらも横からの撮影です。

フロントデザイン

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現行CX-9

現行CX-9

フロントマスクには明らかな変化が見られます。非魂動デザインの車両をベースにしていたために作りきれなかったラインが、新型では魂動デザインらしくなっています。具体的にはグリルの上端がはっきり角張った形状になっていますね。

face

サイド・リアデザイン

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サイドビューは現行CX-9のイメージから大きくは変わりません。ルーフラインとショルダーライン(ドア上端)はより水平に近くなっています。リアドアウインドウが大きいのは3列シートならではですね。

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部分魂動デザインの現行CX-9

 

CX-9-spyshot-3

Cピラー前端が大きく前に張り出しているのは、完全魂動デザインの最初の採用車であるCX-5と同じです。CX-9にも同じデザインが取り入れられるということですね。

CX-5

完全魂動デザインのCX-5

 

CX-9の日本投入は確実!? その理由とは?

現在のマツダのラインナップを見てみましょう。

種類 日本名 海外名 海外展開
SKYACTIV全面採用(採用順)
中型SUV CX-5 世界
中型セダン
ステーションワゴン
アテンザ Mazda 6 世界
小型セダン
ハッチバック
アクセラ Mazda 3 世界
コンパクトカー デミオ Mazda 2 世界
小型SUV CX-3 世界
オープンスポーツ ロードスター MX-5 世界
SKYACTIV未採用 or 部分採用
中型ミニバン プレマシー Mazda 5 世界
大型SUV CX-9 日本以外
大型ミニバン MPV Mazda 8 北米以外
大型SUV CX-7 中国専売
中型ミニバン ビアンテ Biante 日本+アジア一部
プレミアムコンパクト ベリーサ 日本専売

スカイアクティブ全面採用車は現在6車種。マツダは第一世代としてスカイアクティブ全面採用車を8車種投入すると発表しているので、残り2車種です。

現在の未採用車種のラインナップを見ると、残り2車種はほぼ決まったも同然ですね。

  • プレマシー(海外名:Mazda 5)
  • CX-9 と MPV(海外名:Mazda 8)を統合 → 大型SUV「CX-9」

今回撮影されたテスト車両は、後者というわけ。

マツダの企業規模を考えると、スカイアクティブ全面採用車はすべて世界販売したいと考えるのは自然な流れ。となると大型ミニバンの位置に3列シートの大型SUVとして「CX-9」を日本にも投入するのは十分あり得ます。昨今のSUV人気を考えれば、日本向けに別車種で大型ミニバンを作るより利益を得やすいでしょう。日本のミニバン人気自体も若干下火になってきたようにも思いますしね。

残りの3車種の将来

残る3車種について予想してみました。

CX-7は中国専売なのでしばらくはそのまま販売を続けるでしょう。ただ、2006年に販売開始してもうすぐ丸9年になるので、2016年にはモデルチェンジされることなく販売終了。SUVのCX-5とCX-9が受け皿になるでしょう。

ビアンテは元々立ち位置が微妙でしたし、車内の広さがアピールポイントなのは現在のマツダのコンセプト「Be a driver.」には合いません。発売から7年になりますし、新型プレマシーの発表と共に消えてゆくモデルなのでしょう。

ベリーサはサイズはコンパクトカーなのに中身は高級車という面白い試みでしたが、なかなか理解されず売れ行きは微妙。投資回収のためか10年以上もモデルチェンジされることなく販売され続けています。せっかくプレミアムコンパクトを切り開こうとしたんだから、4代目デミオを2代目ベリーサの名前で売れば良かったのにとも思います。デミオ発売の時にやめるのかと思いましたが、意外にも販売を続けていますね。今年の末くらいにひっそりと販売を終えるのだと予想します。

これでマツダは晴れて世界共通で8車種のみを持つという効率的な自動車メーカーに生まれ変わります。かつて車種を増やしまくって大失敗した頃(マツダ5チャンネル体制)からは真逆の戦略ですね。SKYACTIV-2ではRX-7(またはRX-9)が復活する可能性もあるので楽しみです!

まとめ

いよいよ見えてきたCX-9。これでスカイアクティブ全面採用があと「CX-9」と「プレマシー」なのは確実でしょう。

プレマシーのスパイショットもそろそろ出てくるんじゃないかなーと楽しみにしております。

※ 8/23追記。ほぼカモフラージュ無しの姿が撮影されました!

 

フランクフルトモーターショーではCX-9と関係しそうなコンセプトカー「越(KOERU)」が発表されました。

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