新型シエンタをフリードと比較。なんでそんなデザインにするかなぁ

     2016/08/30

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トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジして2代目になりました。直接のライバル、ホンダ・フリードとの比較をしていきますが、そんなことよりとりあえずこのデザインは気に入りません。

新型フリードの情報はこちら↓

新型シエンタの実車レビューはこちら↓

トヨタ・シエンタという車

初代シエンタ

初代シエンタ

 

トヨタ・シエンタは、コンパクトサイズのボディに3列シートを備えて7人乗車を可能にした「小型ミニバン」というジャンルの車です。後席は両側スライドドアで乗降性を確保し、車体は全長4m強、全幅1.7m以内というコンパクトなサイズに抑えています。

先代は全長4,100mmと、ヴィッツよりやや長く、カローラルミオンよりは短いサイズに3列シートを入れ込みました。ちなみに一回り大きいトヨタ・ウィッシュは全長4,600mmあります。

3列シートが欲しいけど、取り回しや駐車場などの面で車体が大きな車は嫌というニーズを満たす車種ですね。昨今のミニバンブーム(最近はやや下火ですが)を象徴するように、「こんなサイズの車すら3列シートを入れちゃうのかよ」という車です。とはいえ、ほぼ直方体の巨大な箱を非力なエンジンで動かす廉価ミニバンに比べれば、車体サイズと車重が抑えられて走行性能や燃費が向上するので、「座席数は必要だけど広さはそこそこでいい」という人にはコンパクトミニバンの方が合っていますね。

シエンタの発売開始は2003年。直接のライバルは2008年から出ているホンダ・フリードです。かつてはダイハツ・ブーンルミナス/トヨタ・パッソセッテ(OEM供給)も同じジャンルでしたが、こちらは3年少々という短命に終わりました。

エクステリアデザイン

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新型シエンタのデザインは正直変です。ヘッドライトはいいんです。グリルもアクアにフィエスタを足したみたいになってますがいいんです。

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フォード・フィエスタ

 

ライト下にどうしてそんな変なラインを入れるかなぁー。

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トヨタのグループ会社、ダイハツの軽オープン「コペン ローブ」も同じです。

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ダイハツ・コペン[ローブ]

目から変なの流すなっての。さらには三菱のパジェロスポーツすらも血の涙デザインになってしまいましたよ

このデザインについてトヨタは「ワクワクをカタチに。思わず出かけたくなるアクティブ&ファンなスタイル。」って言ってるんですよ。ミニバンのデザインでワクワクを語るなよ、というのはともかく、このデザインではワクワクできません。家の扉を開けてこんなのがいたら「思わず出かけたく」なくなりますよね!?

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初代のかわいらしさはどこへいったんだか。

初代シエンタ

初代シエンタ

 

リアも同じく樹脂パーツを塗り忘れたようなデザイン。しかもテールランプの造形にスライドドアのレールが食い込むという微妙な完成度。

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シエンタの想定顧客は家族4人だけどたまに両親を乗せたいから3列シートがいい、でも大きな車体を運転する自信が無い女性をターゲットにしているんじゃないんですかね。気が変わったんでしょうか。でも男性である私は新型に乗りたくありませんよ。

インテリアデザイン

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インテリアはエクステリアに合わせて(?)ややカッコいい系のデザインに。特に良いデザインという感じはしませんが、センターメーターだった初代よりは随分マシだと思います。

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初代シエンタ

 

初代のインテリアデザインって、ハンドルだけ後から貼り付けたみたいな浮いたデザインですよね。

ライバル:ホンダ・フリードと比較

エクステリアデザインのことは置いておいて、パッケージングがどうなのか見てみましょう。

新型シエンタ
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フリード
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旧型シエンタ
初代シエンタ
全長 4,235 mm 4,215 mm 4,100 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,675 mm 1,715 mm 1,670 mm
車重 1,310 kg 1,280 kg 1,220 kg
エンジン 1.5L 直4 1.5L 直4 1.5L 直4
最高出力 109 PS / 6,000 rpm 118 PS / 6,600 rpm 110 PS / 6,000 rpm
最大トルク 13.9 kgm / 4,400 rpm 14.7 kgm / 4,800 rpm 14.4 kgm / 4,400 rpm
価格
(ガソリン)
169 万円~ 185 万円~ 168 万円~
価格
(ハイブリッド)
223 万円~ 221 万円~

スペック上は大きくは変わったのは全長です。旧型から135mm伸びました。車高が40mm高いフリードに比べ車室サイズで見劣りしないように、車種の立ち位置に影響しない範囲で全長を伸ばしてきましたね。

最低価格は先代とほぼ同じでフリードより15万円ほど安くなっています。新型ではハイブリッド仕様が用意されたのも大きなトピックで、こちらはフリードとほぼ同じスタート価格です。

フリードの動向

ちなみにフリードは2015年後半~2016年でのモデルチェンジが予想されています。ダウンサイジングターボを取り入れて1.5L自然吸気から1.0Lターボに変更してくるとの噂があるのが楽しみなポイントですね。

コンパクトミニバンを運転する人がパワートレインの性能を重視するとはあまり考えにくいですが、1,300kg(新型シエンタ)の箱型車体を1.5L自然吸気では高速道路の走行や発進加速でややパワーが不足することは事実。1.0Lターボにすると高回転の伸びは悪化するでしょうが、低速トルクが強化されることで普段の乗りやすさは向上するでしょう。

現状はほぼ同じパワートレインのシエンタとフリードですが、新型フリードが登場すると、走りの面でも自分に合うか見極める必要が出てくるでしょうね。

まとめ

先代はかわいい系小型ミニバンだったのに、デザインがおかしな方向になって誰に売りたいのかよく分からなくなった新型シエンタ。ちょっと長くなってシートが畳みやすくなったくらいの違いですが、外装デザインがすべてを台無しにしている感があります。この車を選ぶ人って本当にこのデザインで良いと思って買うんでしょうか? それともデザインに無関心なだけ?

フリードがダウンサイジングターボになると、ダウンサイジングの意味が分かる人はフリードに流れる人がのかなと思います。

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