トヨタスープラ/BMW Z4後継が撮られた!本物か検証&スープラと比較してみましょう
2017/01/27
トヨタ・スープラの後継車と見られる車のスパイショットが撮影されました!
厳重にカモフラージュがかけられているので分かりにくいですが、他のスポーツカーと比べてみましょう。
ソフトトップのスパイショットはこちら↓
トヨタ・スープラの後継車
かつてのトヨタのフラッグシップスポーツカー「スープラ」が復活するという噂はかねてからありました。下の記事のように、BMW(Z4後継)と共同開発すると言われています。
この記事に書いたように、私はシャシーやボディ骨格のみを共用として、BMW版は伝統の直列6気筒などのBMWエンジンを積み、トヨタ版はお得意のハイブリッドシステムをトヨタ製エンジンと共に積むことになると予想しています。
トヨタ・スープラってどんな車?
スープラについて触れておきましょう。
スープラはトヨタがかつて生産していたスポーツカーです。スバルと共同開発した86の除いてめっきりスポーツカーを作らなくなった現在のトヨタからはイメージできませんが、かつてはスポーツカーを生産していました。1980年代には、入門車の[カローラレビン/スプリンタートレノ]、スペシャリティカーでありラリーカーのベースにもなった[セリカ]、ミッドシップエンジンの[MR2]、高級クーペの[ソアラ]と、サイズもエンジンも異なる車がラインナップされていました。
このうち、セリカと上級車種として設定されたのが「セリカXX」(セリカダブルエックス)で、その北米輸出名が「スープラ」でした。
その後、1986年の北米3代目スープラ(A70型)のときに、日本仕様も「3代目セリカXX」ではなく「初代スープラ」として発売されました。セリカから独立したフラッグシップスポーツになったわけですね。
現状最後のスープラは北米4代目・国内2代目となるA80型スープラ、通称80スープラ(ハチマル スープラ)です。80スープラは他のスポーツカー達と共に2002年に生産終了しました。
2002年のスポーツカー消滅については以下の記事が詳しいです↓
ちなみに「SUPRA」は「上に」や「超えた」を表すラテン語で、同じ意味で英語の接頭語にもなっています。「supra-legal」で「超法規的な」などと使われます。
スパイショット
AutoGuide.com がスープラ後継車のテスト車両とみられる車のスパイショットを掲載しました。スープラ後継である根拠としているのは、スープラ後継を想定していると目された2014年のコンセプトカー「FT-1」に似ているからです。
どんなデザインなのか見てみましょう。
フロントデザイン
スパイショットから分かるシルエットは一般的なクーペデザインなので、これだけでスープラ後継とするのは難しいように思います。ただ、ここまで厳重にカモフラージュする必要があるクーペに該当するような噂ある車はスープラ/Z4後継くらいしか思いつきませんね。
よく似ているのはフロントバンパー先端の鼻のように伸びた所です。コンセプトカーほどではありませんが、スパイショットでも明らかに前に伸びています。
ヘッドライトもほとんど見えていませんが、普通の電球バルブのように見えます。第一級のスポーツカーなら時流に乗ってLEDヘッドライトを採用するのがほぼ当然の流れなので、このヘッドライトは擬装用と見るのが正しいでしょうね。
サイドデザイン
サイドはコンセプトカーほどアグレッシブではありません。FT-1のルーフラインは低く絞り込んでいますし、リアフェンダーにはエアスクープがありました。フロントフェンダー側に大きく切り込んでいたドアとの境界線も、スパイショットでは普通の垂直ラインになっています。FT-1よりもむしろ現行86に似ている感じがするのが気になるところです。
リアデザイン
リアにはバンパーやリアウインドウなどにこれといった特徴は見られません。
リアデザインにおいてテールランプはかなり自由度の高い部品でリアイメージを形作る物なので、こんな風に見せるとは思えません。AutoGuideが記事で言及しているように、丸形テールランプは擬装用に用意した物だと考えた方が良いと思います。
インテリア
今回のスパイショットではインテリアも撮影されています。
このステアリングとメーター、現行BMW車で採用されているものとかなりよく似ています。
インテリアが、スープラ/Z4後継のスパイショットであることを示す最大の根拠になっていると思います。中央のインフォテイメントシステムやエアコン吹き出し口もBMWのものと酷似しています。
どうやらインテリアはBMW車のものを流用してテストしているようですね。ただ、最終的な市販車両がこのデザインになるとは限りませんし、むしろスポーツカー用の特別なデザインを新たに用意する可能性が高いです。
80スープラのインテリアは、非常に評価の高いものでした。航空機のコクピットのように様々な計器がドライバーを向いていて、やる気にさせてくれるデザインでした。今見ても秀逸ですが、さすがに古さを感じますね。発売からもう23年ですから当然ですか。
80スープラに負けない、時代に合わせたカッコいいコクピットになってくれることを期待します。
まとめ
インテリアを見るに、かなり信憑性が高いスパイショットのようですね。ただ、カモフラージュがまだまだ厳重ですし、ヘッドライト/テールライトはどちらも擬装用のものの可能性が高く、最終的なデザインを予想するのが難しくなっています。
テストが進めば、より詳細なデータを取るために偽装を薄くした車両が出てくることになると思いますので、楽しみに待ちましょう!
ソフトトップのスパイショットでは少し偽装が弱まりましたね↓