クルマがなかなか納車されない! 国産車の納期と輸入車の納期の仕組みと目安
2016/10/19
新車を注文したのにいつまでたっても納車されない? なんでこんなにかかるの? 前買ったときは1週間しかかからなかったのに。
新車の納期の仕組みが分かると、待っている間のつらさが軽減されますよ。きっと。
納期の仕組み
新車の納期の仕組みは 国産車と輸入車でまったく異なります。
国産車の納期
国産車の場合、基本的にはクルマを注文してからクルマが生産されるということになっていますが、実際には「見込み生産」と言ってよく売れるグレード・装備・色のクルマをオーダーに先んじて生産を始めておいて、納期を短縮させるという方法をとっています。したがって、よく売れる内容で注文すれば早く来るでしょうし、あまり売れない内容だと受注生産の速度なので時間がかかることになります。
一般的には、見込み生産車で早くて1週間、受注生産ですと1ヶ月程度でディーラーに届き、登録作業に数日~1週間程度で納車となります。
もちろん人気車であれば注文に生産が追いつかず、バックオーダー(納車待ちの注文)を抱えることになるので、数ヶ月~1年などの長期間納車待ちになることもあります。
中にはディーラーが在庫を抱えていて、納期を縮めるなんて例もありますが、国産車ではあまり一般的ではありません。ちなみに試乗車や展示車は中古車、決算前に登録だけして売り上げを計上し、決算後に売る場合は新古車(未使用中古車)として扱われ、これらは新車とは呼ばれません。
輸入車の納期
輸入車は国産車とかなり事情が異なります。
国産車はあくまで注文に沿って車両を生産し、見込み生産はあくまで納期を縮めるための施策に過ぎませんでした。一方輸入車の場合は(一部の超々高級車を除いて)船で輸送されるので、アメリカやヨーロッパからやってくるクルマの場合、移動だけで1ヶ月程度かかってしまいます。
そこで、ほとんどの輸入車メーカー/ディーラーは国内在庫の販売が基本となっています。
まず本国でのグレード・色・オプションを、日本で売れそうな組み合わせのみに絞り、それをカタログに載せます。そして、その中でも特に多く出そうな組み合わせを「見込み在庫」として日本に輸送します。カタログでは、見込み在庫で無い組み合わせを「受注生産」と表記していて、それを注文すると納期が通常より(見込み在庫より)長くかかり、そして多くの場合「受注生産オプション料」がかかることになります。
納期の目安
まとめると、新車の納期目安は以下の通りです。もちろんバックオーダーを抱える程の人気車の場合はこの限りではありません。
納車タイプ | 納期 | |
---|---|---|
国産車 | 見込み生産 | 1~2週間 |
注文してから生産 | 1ヶ月 | |
(見込み在庫) | 1~2週間 | |
輸入車 | 見込み在庫 | 1~2週間 |
受注生産 | 3~6ヶ月 |
輸入車で受注生産となると結構かかります。最近だとMTや左ハンドル車、白赤黒以外の色だと受注生産になることが多いです。
まとめ
同じ新車でも納車タイプによって結構幅がありますね。通勤利用の予定があったり、今の車の車検が近い、今の車が故障しているなどの場合は納期にも注意して車選びをしないといけません。
納期によっては中古車を検討した方が良い可能性もあります。店舗や整備状態にもよりますが、新車より早く乗り出せる可能性が高いです。